ワセアカでは、最初の保護者会で「学校の担任の先生からの評価は、鵜吞みにしないでください。非常に甘いので、その評価を主軸に進めていたら、あとで大変なことになります。」と言われていた。
みんな違ってみんないい、みな平等の公立精神
あんなに通知表で、観点の低い、いわゆる授業への意欲や態度、提出課題の精度、期限、全てにおいて普通以下のそらまるに対しての、担任の先生からの前期のコメントは、これだった。

確かに、甘い!というと語弊があるが、優しい!優しすぎる!
小学校のときと変わらぬ、穏やかに、一人一人それぞれの成長を見守る目線なのだ。(これは中2の高校受験説明会の際、更に明らかになった)
確かにこの言葉を丸ごと信じていたら大変だ。でも、有り難いとも思う。特に、そらまるのような優等生気質でない息子を持つ母としてはだ。
勉強面に関する面や、今の精神面の幼さと不完全さ、そこにだけ目を向けず、一人一人違う成長の速度に、歩幅と目線を合わせて見守ってくださっている中学校。
それとは真逆に、ワセアカはすでに高校受験へロックオンである。
両者それぞれの目的の違いであって、どちらが正解でどちらが間違いな訳ではない。私は両者に非常に感謝していた。
呼び出された面談で、事情徴収を受けるそらまる
成績に2が付いたことで、ワセアカに呼び出された私とそらまるは校舎へ向かった。
呼び出してきたのは、恩田先生ではなく、副塾長だった。校舎のラスボス的存在である副塾長が投入されたのである。
副塾長は、成績表を見ながら事情聴取のように1つ1つ質問を始めた。
1番は、関心意欲態度の項目が、全教科BまたはCである点への懸念であった。
「提出物は期限内に出しているか?内容と字は丁寧か?授業態度は?そして、周りに騒がしい子はいるか?先生は女性の先生か?」
周りが騒がしいと、自分はお喋りしていなくても一色単にされ勘違いされていることがあったり、男子は女性や優しい先生をナメてかかる子がよくいるのだとか。
1つ1つ質問し、そらまるに思い起こさせ答えさせていた。
その後、なぜBやCがついたと思う?と自分なりの見解を述べさせていた。そして更に、BとCの差についてを言及し始めた。
「なぜ、この教科はBではなくCが付いたと思う?そらまる君は、先生が女性だからとナメて悪態などついていない。
ただ、全ての教科において積極性もなく適当ではあったわけだよな?
じゃあ、なぜ、この教科はBで、この教科はBではなくCだったのだろう?なんでだと思う?」
「んー。。わかりません」と答えるそらまる。
「教科ごとに、先生は違う人だろ?人ってな、皆それぞれ感覚が違うんだよ。
だから、そらまる君にしてみたら、全ての教科、全て同じような適当さで、提出課題も同じような精度で提出しているつもりでも、先生の感覚によってそれをBとみる先生もいれば、Cを付ける先生もいるわけだよ。
これは、非常に怖いことだよ。そのままでいたら、Cを付けた先生は、次はDを付けるかもしれない。後期は、ほぼ3からほぼ2になるかもしれない。
関心意欲態度の項目は、自分が気を付けてさえいれば、Aを狙える項目なんだ。そこでAを取れないのは、自分がなんの意識もせず、適当に過ごしてしまってるからなんだ。
それはあまりに自覚が無さすぎる!
後期は、この項目はオールAにしよう!そうするためには提出物を期限内にだすなんて大前提。でも、それだけではAはもらえない。どうしたらいいかな?」
「えーと、字を丁寧に?」
「そう、そして中身を丁寧に。そのためには?」
「えーと、ゆっくり書くとか?」
「そう、当日ちゃちゃっと終わらせたら字も汚いし内容も雑、これはもう絶対ダメだね。」
メリハリが大事だ
そこから副塾長は、私がいつも相談している「家での勉強量の少なさ」について、話を進め始めた。
「今の言ったことを実行するためには、家で勉強する時間も持たなきゃいけなよな。
塾のある日は塾で勉強してるんだからいいよ。ただ、塾のない3日間はノー勉ではだめだな。90分はやろう。そこで学校と塾の宿題をやる。学校の宿題を優先して、内容は丁寧にだぞ。
さて、宿題がすぐ終わった日はどうする?
早く終えたからゲームしようってのは、小学7年生のすることだ。余った時間は別の勉強に充てることが中学生!
90分という時間は、絶対に勉強しよう!
定期テストの理社の対策を、前日2時間しかしなかったんだって?そんなで範囲が間に合うわけないよな?
日頃の余った時間は、理社のKeyワークをやることにしたらいんじゃないか?(ちなみに毎年購入していた、このワセアカの自学用Keyワークは、ついに1度も使用しなかった…)
90分が終わったら、あとはゲームしようが自由だ。これを、メリハリと言うんだ!」
面談を終えてのそらまるは
ここまで話して頂き、1時間の面談は終了。副塾長は、その場でそらまると相談しながら、1週間の時間割表まで作ってくれた。
しかし、帰りの道すがら、そらまるの口から面談のメの字も会話に出るこはなく、スマホでゲームをしながら帰宅した。
「机の前に貼っとけよ」と手渡された時間割表は、結局カバンから取りだされることもないまま数日が過ぎ、私が取り出し壁に貼ってみたが、時間割表を見ながら過ごす様子はまるでなく、ただ貼られているだけのものとなった。
でも、頂いた言葉のなにかしらは響いたのか、その後宿題を部屋でするようになった。
そらまるは、なんとそれまで、学校の宿題を家でやったことがなく、一体いつどこでやっているのだ?と謎が謎をよんでいたのだ。
おおかた、教室で、提出日にちゃちゃっとやっていたのだと思われるが。(それ以外ない)
その点ではかなりの改善はされたわけだ。
そして、2を付けて以来、塾が休みの火曜日は自習室に必ず来るようにとお達しが出ているらしく、重い腰を上げしばらくは通っていた。
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