中3の8月、必勝志望校判定模試で、早慶必勝ベータクラス(β)に入った息子。
9月以降、我が家に待っていたものは、
「ここから全てが回らなくなる」
といった現実でした。
宿題は回らない。
確認テストは30点以下。
それでも息子は全く目覚めない。
早稲アカでよく言われる、
「男子は夏休みから目の色が変わる」
その王道にも、息子は乗りませんでした。
ここでは、早慶必勝ベータ(β)の中で、
我が家に起きたリアルを書いています。
必勝判定模試への親子の想い
中3から”日曜必勝”が始まる。
前期と後期、
それぞれで資格を得なければならない。
8月末にある志望校判定模試は、
”後期”の資格を得るための、
大事なテストである。
ここにかける中3生の想いは、
非常に強い。
ここで、
早慶必勝クラスとなるか。
難関必勝クラスとなるか。
早慶必勝クラスは、早慶の問題を解く。
難関必勝クラスは、GMARCHの問題を解く。
だからこそ、
早慶を目指す子はにとっては、
是が非でも、早慶必勝クラスの資格を
手にしたいのだ。
苦しい保護者たちへ向けた先生の言葉
このクラスが確定後の10月に、
保護者会が開かれた。
早慶必勝は更に、
αクラスとβクラスに分けられる。
そらまるの早慶下位クラスの生徒達は、
1/3は早慶α、1/3は早慶β、1/3は難関必勝
という、状況となった。
そらまるは、
またしてもギリギリ通過で
早慶βクラスに滑り込みはした。
しかし、
早慶必勝クラスではあれど、
βクラスというのは、
安心できる状況ではない。
恩田先生は神妙な面持ちで、
保護者達へ、こう伝えた。
「αとβでは、どうしても合格率が違います。
私たちは、次の早慶OPで(必勝入室資格)
難関の子を早慶に、
βの子をαに上げるために、
全力で頑張ります。
どうか希望を捨てずに…ね…
頑張りましょう」
恩田先生の
「希望を捨てずに…ね、」という言葉に、
私は違和感を覚えた。
この言い回し、言葉と言葉の「間」、
そして、表情。
いつもの歯切れの良い、
淡々と理路整然に話す恩田先生とは、
なにか様子が違って見えたのだ。
この保護者会から数日後、
その違和感がなんであったかが垣間見えた。
それは、恩田先生に
用があり電話したときだった。
「残り4か月、とても不安ですが、
親はもう見守るしかないですね。」
そう言った私に、恩田先生が言った。
「そうですね。
特に、早慶下位クラスの保護者の方々は、
皆さん非常に不安であると思います。」
「我が家だけでなく、皆さんそうですか?」
「はい。不安を訴えて来られる方が、
非常に増えています。
でも、子供たちは本当に頑張っています。
諦めていません。
我々も諦めていません。
あと少し。
保護者の皆様には、不安など見せず、
そこはグッと辛抱して頂きたいです。
ただ「頑張ってるな!」と
応援だけして頂きたいですね。
子供達が不安にならず、
頑張れる環境の中で、
最後まで走り切らせたいです。」
残り4か月と言う中で、
βクラスだから。
難関クラスになってしまったから。
もう早慶は諦めたほうがいいのか?
保護者の方々から、
そういった相談が増えていたのだ。
「希望を捨てずに…ね、」
あれは、
相談してきた保護者の方々へ
かけた言葉だったのだ。
私も、気づけば1日中ため息をついていた。
呼吸をするようにため息をついていた。
ため息しか出ないとは、
まさにこのことだ。辛かったのだ。
テレビもつけずボーっと座ったまま、
気づけば、辺りは暗くなっていることもあった。
全滅したらどうなる?
内申が酷すぎるそらまるは、
偏差値30台の高校に通うことになるのか?
薄暗くなった部屋で、
そんな思いに急に掻き立てられては、
息ができないほど苦しくなった。
ギリギリっ子の母とは、
そんなとてつもない
恐怖の中に生きているのだ。
なにより苦しいのは、
自分にはどうすることもできないからだ。
受験するのは本人だ。
そこに向き合うのも本人だ。
今、勉強するかしないか、
それを決めるのも本人でしかない。
息子がどう考え、どう行動するのか。
はらはら、ひやひやしながらも、
横で指をくわえて見守っているしかない。
だからこそ、ギリギリっ子の母は、
もどかしくて、辛くて、納得できなくて…
苦しいのだ。
そらまるは、
前期も後期も早慶必勝βクラスだった。
この後の早慶OPテストでも、
αクラスに上がることはなかった。
宿題が回らず、成績が崩れ始めた
8月までそらまるは、
慶應義塾高校は可能圏、
明大中野は合格圏だった。
しかし、
9月から早慶必勝βクラスが始まると、
みるみると成績が下降していった。
それはもう、見るも無残なほどに。
理由は簡単だ。
通常授業の宿題すら
自己管理ができていないそらまるに、
・日曜必勝の宿題
・土曜特訓の宿題
・通常授業の宿題
これらすべてを回せるはずが
なかったのだ。
宿題が回らないということは、
授業を受ける
↓
定着しない
↓
また次の授業を受ける
この負のループに入るということ。
その結果、確認テストでは、
日曜必勝も、通常授業も30点以下。
どの授業も理解度が3割にも届かず、
そらまるの成績が下がるのは当然だった。
今までは、そんなそらまるに
いつも恩田先生が補習を行ってくれた。
そこで、理解が追い付き、
早慶下位クラスに首の皮で繋がっていた。
しかし、9月からは恩田先生も、
日曜必勝や土曜特訓を受け持ち、
時間を割くことが厳しくなった。
先生たちはみんな、
そらまるに、自己管理を伝え続けた。
宿題を丁寧に、理解を定着させ、
解けるようにしておく
しかし、ここにきても
宿題を雑にこなしていくそらまるだった。
早稲アカ男子の王道|夏休みから目の色の変わる子たち
早稲アカの王道は、
”夏休みから目覚めるギリギリボーイ”
ではないだろうか。
そういった子が、夏から意識が高まり、
ぐんぐん伸びる。
早稲アカでよく言う、
「目の色が変わる」である。
しかし、
”夏休み以降も意識の変わらぬ”
ギリギリボーイもいる。
それがそらまるだった。
目の色はそらまる色のまま。
意識は変わらず低いまま。
なのに、宿題は莫大に増える!
そして、
どんどんどんどん回らなくなり、
みるみるみるみる成績が下降していった。
しかし、そらまるは、
下がる下がるテストの結果を見ても、
「それでもなんとかなって合格する」
と相変わらず心折れることはなく、
根拠なき自信の鬼だった。
そして、
私が泡を吹いてぶっ倒れたのは、
10月から、
名探偵コナン、ワンピース、ハイキュー、
そんなとんでもなく長いアニメを、
「1話目から見る」
という、奇行が始まったことであった…。
それでも不思議なことに、
私は一度も「もう無理だ」と
諦めたことはありませんでした。
宿題を丁寧にやり、
授業をしっかり定着さえすれば、
成績も、クラスも、必ず上がる。
だから私は、いつも、
そらまるにこう伝えていました。
「そらまるは、勉強さえすれは伸びる」
私は、本気でそう信じていました。
そして、その言葉は、
聞いていないように見えていた
そらまるの心の奥に
少しずつ降り積もっていました。
その言葉が、そらまるの土台となり、
最後まで折れない自信となって、
あのラストの伸びに繋がったのです。
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