4月後半、そらまるが71日ぶりに勉強した。
中学を卒業し、高校に入学してからの4月後半までの71日間、そらまるは1度も勉強をしなかった。
家でゲームか、野球やサッカー中継を見るか、アマプラで映画を観るか、友達と遊びに行くか、そのどれかしかしていなかったのである。
宿題に対しての意識の変化が垣間見えた
学校から帰宅すると、いつもならゲームをしたあとに、巨人戦を観るそらまるが「数学の宿題が出た」と言って部屋へ向かったのだ。
驚く母、固唾を吞んでその後姿を見送った。そこから2時間経過、部屋からドタバタ出てきたそらまるは、TVを速攻でつけ巨人戦を見始めた。
そーっと部屋に入り机の上を見ると、そらまるにしては驚くほどの丁寧さで仕上げてあるノートが開かれていた。
中学時代、塾や※家庭教師の先生から「字が詰まっていると見づらくて計算をミスる可能性が高いから、ノートは1行開けて書きなさい」とずっと言われ続けて3年、ついに行を開けることがなかったそらまるが、なんと、行を開けて計算がされているではないか!
(※中3の1月から1か月間、家庭教師をつけました)
次の朝、机の上のノートをカバンに入れず出発しようとしていたので声をかけると、「今日提出じゃないからいらん。」と言って出て行った。
今日提出じゃないのに、昨日巨人戦より宿題を優先したの!?そらまる、人生初やん!!!と大変喜んだ母だった。
生活面も整いだした
中学までは、どんなにどんなに言っても1時か2時に寝ていたそらまるが、高校が始まってからは(勉強はせずとも)平日だけでなく土日も0時には寝ていた。
自らゲームを止め、お風呂に入り、歯を磨き、ちゃちゃっと寝る準備をしているそらまるに、母はただただ驚いていた。
朝も※予鈴遅刻常習犯だったそらまるが、ちゃんと電車に間に合う時間に出かけている。
(※予鈴遅刻とは、本遅刻を防ぐため中学校側が本遅刻5分前に予鈴遅刻というものを設けた、いわゆるイエローカードのようなもので、内申書には書かれない)
しばし我が家に訪れた平和な時だった。
そんなに勉強しなくても大丈夫なのか?
71日ぶりに勉強し、宿題をしていれば平和だなんて、え?塾高ってそんなに緩くいけるんだ?と思われたかもしれませんが、いえ、もちろん違ったんです。
塾高は、小学校からの幼稚舎、中学からの内部生、そして高校から入学した外部生とが、高1から入り交ざります。
そして、この外部生にしても、私立の中高一貫校から受験し直して、入学してきた生徒が半数以上いるといいます。
私立と公立では、カリキュラムや学びの幅の広さがまるで違います。
まず、数学でいえば、私立中であれば中3までに、数1まで終わらせてあるため、高1では復習となるわけですが、公立出身生は、中3の範囲までしか教わっていないため、初めて習うこととなります。
更に、理社の学びは、私立と公立では遥かに違います。(塾で理社を取っていた子は別ですが)
公立は全ての生徒に合わせた授業を行うので、教科書だけをさらうような授業が基本で、それ以上広げることはないですが、私立は違いますよね。
1番違うと感じたのは、テストに記述が本当に多いことです。
公立では、覚えることが主でしたが、ここでは授業で先生の話した1つ1つの内容の深堀りを自らしておく、そしてしっかりとした理解、そこに自分の考えや意見などまでを言えるところまで対策しておかねば、対応できません。
コツコツか要領よくか、どちらかできれば大丈夫
そんな右も左も分からぬ公立出身生が、じゃあどうしたら良いのか。簡単です(以下、担任からいただいたお話です)
勉強の仕方を周りに聞けばよいのです。周りの友達や先生に、どんな風に勉強したら良いのか聞く、ノートを借りてコピーさせてもらう。
人に頼るのが嫌であれば、授業を熱心に聞いて先生の言葉をメモして、家で見返す。重要そうな部分は更に自分なりに深堀して調べておく。
とにかく、先生のほうから「こんな風にしたらいいよ」など、気にかけてなどもらえないのです。
だってここは、大学生活の練習のような場なのだから。自分で意識を持ち、動くことが必要とされるのです。
先ほどから、公立公立と言ってますが、でも、そのほとんどのお子さんは大丈夫です。
なぜなら、中学生の時から、定期テスト前に意識してきちんと勉強に取り組むことは身についている優秀なお子さん達ですから!
そして、言われなくとも自ら、不安な点があれば解決のために周りに聞いて動けます。そらまるのワセアカ友達は皆、そうでした。
なんとかなるというやっかいな思い込み
しかし、ここで、そらまるです。中学校の定期テスト対策を一夜漬けとノー勉でしか取り組んでこなかった、どんなに言われても周りの意見を聞いてこなかった、そらまるです。
コツコツ勉強などしたことがない、友達や先生のアドバイスなど聞いたことがない、いや、1番やっかいなのは、テストというものに焦りや不安を感じることがない、なんとかなるという、強い思い込みです。
この思い込みは、何事もすれすれでいつもなんとかなってきた、自らの人生経験の下に培われているため、誰にも覆せずに至りました。
しかし、塾高の定期テストの内容は、数学の宿題だけをこなしてる程度でなんとかなるような、公立中の時のように教科書の範囲内からだけ出すような、そして、そらまるがなんとかなると思い込んでいるような、そんな生易しいものではなかったのです。
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