GW、ここから暗雲は立ち込め始めた - ポジノー勉〜ポジティブ・ノー勉~

GW、ここから暗雲は立ち込め始めた

慶應義塾高校生活

GWに入った。思い出すのも辛いが、そらまるは休み中、毎日昼過ぎに起きてきて、リビングでずっと悪態をつきながらゲームをしているか、アマプラでワンピースを観ていた。

中間テストは3週間後に控えている。そらまるは、学校の話をしないし、私も知り合いのお母さんが一人もいなかった為、ほかのお子さんの様子が全く分らず、今のそらまるのこの状態が一体どんなものなのか、この時はまるで分らないでいたが、だいぶ落ち着いた高2高3の頃のそらまるを見ると、GW中も中間テストへ向けて毎日数時間勉強していたので、そう考えると、大抵はGW中から中間テストへ向けて勉強開始するのであろう。

しかし、この時のそらまるは、ノー勉であった。

食う・寝る・遊ぶのみ

そんなに遅い時間に寝ていたわけではない。1時にはもう部屋の明かりは消えていた。しかし、起きてくるのは13時を過ぎた。たまに部屋を覗くと、とにかく爆睡している。今でもそうだが土日や休み中、午前中から起きてくることはない。

小学生までは、一生懸命に規則正しい生活をさせてきた。朝学習までさせていた。しかし中学生になった途端、全てしなくなった。
考えてみたら、朝は元々弱かった。それを私がなんとかかんとか規則正しくさせていただけで、体質的に本来の姿はこちらなのだろう。そう自分の中でやっと着地出来たのは、ここから2年後あたりだった。

それまでは、午前中から活動しているあらゆる世の高校生が羨ましく、昼まで寝るそらまるを見ては、なぜそらまるはこうなのか…と辛く、ため息ばかり付いていた。
でも、もう小学生の時のように、カーテンを開け「そらまる、起きてー」と布団を剥がし、腕を引っ張り上げたら素直に起きるような、そんな年ではない。
力はすでに母より強いし、声の凄みも、母を睨む目つきも、もう可愛かった小学生ではなかった。

起きてきたそらまるは一言も発さず、テレビを陣取り、ひたすらゲームとアマプラで1日を過ごす。
声を発するのは「お腹空いた」だけだ。
あんなに片時も母から離れず、少し黙ってほしい程ピーチクパーチクと喋り倒し、ちょっとの買い物にも「僕も行く」と言って着いてきていた時代から、男の子というものはこうも変わるものか。

23時から勉強開始が当たり前

長かったGWが明けて、やっと登校しホッとしたのも束の間、帰宅したそらまるは「宿題あるから、忘れないように声けけて」と言ってきた。そしてそのまま、アマプラでワンピースの続きを見始めた。

そらまるは、中3の秋から(受験期真っ最中)ハイキューやコナンなど、とにかく連載期間の莫大な長編アニメを1話目から現話まで見始め、ついにこの時はワンピースにまで手を染め始めていた。

声をかけてと言ったくせに、何度声をかけてもワンピースを見続け、結局宿題を開始したのは23時からだった。
蘇る中学生時代の定期テスト!!そらまるが勉強開始するのは、土日であっても23時からだ。この悪習だけは、本人の意識改革でしかどうにもならない。どんなにも戦ってきた(取っ組み合い)…甘やかしてきたわけではない…

だが、首に縄をつけても親の思う「当たり前の時間=せめて夕方」から勉強開始しないのだ。それがこの頃のそらまるだった。
深夜から勉強を開始するそらまるをよそに、私は先に就寝した。

「学校休ませて」深夜1時の言い争い

深夜1時。寝ていた私の枕元に立ち、そらまるがこう言った。「今日学校休ませて。宿題終わらないわ

は???ダメだよ、行きなさい!」目覚めた瞬間から私の怒りは頂点。心臓に負担がかかって仕方がない!この頃の私は、常にこのようなそらまるに、ひと時も心の休まる時がなかった。
マジで4時くらいまでかかりそう。それで学校行ったら眠くて授業中寝てしまう、それじゃ行く意味ないだろ」「だったらもう寝なさい!」「課題提出しないのはマジでヤバイから、それは無理。休ませて。」「だったら!もっと早くから取り掛かれば良かったでしょ!」「こんなに多いと思わなかったんだよ

深夜1時の言い争いだ。許せなくて大声を出す私と、偉そうに理不尽なことを言い続けるそらまる。そこでついに、寝いていたスナフキンパパが口を開いた。
「そらまる、寝ずにやって終わらせろ。今日学校で眠くても、とりあえず今日1日は頑張れ。若いんだから大丈夫だ。」舌打ちしながら部屋へ戻るそらまる。

「多分あれだな?GW中の宿題なんだろうな?」というスナフキンパパに私も大きく納得した。GW中は何もせず、今になって取り掛かるとは!しかも、それを焦りもせず23時から開始するという所業!本当にどんな神経してるのだ!

そらまるの部屋からは「調べなきゃいけないもん多すぎんだろ!」とか「あーーまた調べんのかよ!終わんねー!クソ!!」などと、ずっと怒鳴り声が聞こえてきていた。
こんな状態で4時に終わるのか?心配で眠れない私と、その横で5秒で寝息を立てるスナフキンパパであった。
しかし、2時を過ぎたころ、部屋から出てきて歯磨きをし始めていた。終わったのか?それとも諦めたのか?とにかく声はかけなかった。そらまるの部屋の明かりが消えたのを確認して、そこでやっと私も眠りにつけた。

朝、起こすと意外にスムーズに起きてきた。そこでも私は、何も聞かず淡々と準備を促していた。
しかし、洗面台でそらまると一緒になったスナフキンパパが「宿題、終わったの?」と、いともあっけらかんと聞いていて、そらまるもいともあっけらかんと「うん」と答えていた。
そうか、終わったのか…私はこの二人の会話をキッチンで聞いて、安堵した。

しかし、このようなナメた姿勢のそらまるが、塾高という猛者たち渦巻く学校の中で、今までのようになんとなく切り抜けられるなど、あろうはずもなかったのである。

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