私が、そらまるの留年を経て強く感じたのは、
外部生といえど、公立中出身と私立中高一貫校出身では、かなり違うということでした。
もちろん、学校によって違いはあると思いますが、
私立中高一貫校出身の外部生は、中学の3年間で、
・記述型
・思考型
・深掘り型
こういった授業や課題を多く経験し、そうしたテスト形式にも慣れており、
どのように対策すればよいのかを、ある程度分かっている子が多いという点です。
なぜなら、私の友人には私立中高一貫校に通う中学生のお母さんが多く、
普段から授業や課題の話を聞く機会があり、
そのたびに、公立中とはかなり違うものだなと感じていたからです。
一方で、公立中学出身の外部生の多くは、
・教科書中心
・基本問題中心
・定期テスト暗記型
という形式で、3年間を過ごしていることが多いのではないでしょうか。
もちろん、その中でも、自分で深く調べたり考察したりと、
主体的に学んでいるお子さんがいることも理解しています。
ただ、全体としては、
定期テストに向けて教科書やプリントを暗記する勉強
という形が多いのではないかと感じました。
つまり、
私立中と公立中では、テストの性質そのものが違うのです。
では、慶應義塾高校のテスト形式はどうでしょうか。
慶應義塾高校のテストは「授業中心型」
慶應義塾高校のテストは
授業中心型のテストだと言われています。
授業で先生が話したこと。
板書していない話。
授業中の議論。
そして、先生がどんな視点や価値観でその話をしているのか。
そういったものが、テストに表れてきます。
そのため、
教科書だけをやる
問題集だけをやる
プリントだけをやる
こういう勉強だけでは、点数が取りにくいのです。
例えば、知識を答える問題の下に
「その出来事の背景を書きなさい」
「あなたの考えを書きなさい」
といった記述問題が出ることがあります。
そして、実は
その記述の配点がとても高いのです。
つまり、
答えを知っているだけでは足りない。
その背景を理解していること。
そして自分の考えを持っていること。
そこまで求められます。
これは、私立中高一貫校の外部生にとっては、
ある程度経験している形式かもしれません。
でも、公立中出身の外部生にとっては、
かなり戸惑う部分があるのではないかと感じました。
(そらまるは、全く板書しない先生であったとき、
ノートを取らなくていいと思っていて、全く使用しませんでした)
———
そしてここで起きるのが、
ある「ズレ」です。
子どもは、
本気で勉強しているつもりなのです。
親から見ても
「けっこう勉強している」と見えることもあります。
それなのに、点数が取れない。
すると親は言います。
「生徒たちのレベルが高いからだ」
「もっと頑張りなさい」
でも実は、
子どもはすでに頑張っていることも多いのです。
ただ、勉強の方向がずれている。
けっこう頑張って対策した。
中学の時なら、その努力と結果は案外すぐに比例した。
なのに、ここでは結果が出ない。
子どものメンタルは、どんどん崩れていきます。
そして頭をよぎるのが
「留年」という言葉です。
ここで一番の問題は、
親も子も、何が悪いのか分からないことです。
だから、
とにかく勉強時間を増やす
もっと頑張らせる
という方向に行ってしまう。
でも、方向が違うままでは、
状況はなかなか改善しないどころか、
成績は下降していくのです。
塾高は「自己管理力」が求められる学校
そして塾高では、
もう一つ大きな特徴があります。
それは、
学校が勉強を管理してくれないことです。
自由。
課題も多くありません。
夏休みの宿題もほとんどありません。
赤点を取ったからといって
補習があるわけでもなく、
再テストで救われるような仕組みもありません。
テストの点数だけで進級が決まります。
つまり、
自己管理力がとても求められる学校なのです。
ここで必要なのは、
なぜ結果が出ないのかを考え、
その原因を自分で探しに行く力です。
友だちに聞く、先輩に聞く、
先生に質問しに行く。
自分の勉強のどこがズレているのか、
どこを直せばいいのか。
優秀な子は、どんな勉強をしているのか。
そういった情報を
自分から取りに行く姿勢が必要になります。
塾高では、
「なぜ結果が出ないのか」を自分で考え、
必要な情報を自分で集めにいく力
そういったものを求められる学校だと私は感じました。
塾高の勉強の仕方には、独特さがあります。
そらまるを指導してくださった家庭教師の先生も、
「お母さん達にも知っていてほしい」
と以前から話してくださっていました。
もし私が、そらまるが塾高に入学した春に、
こうしたことを知っていたら、
「勉強が分からないなら、塾に行った方がいい」
という、ありきたりな声掛けではなく、
本人も納得できるような声かけができたのではないかと思っています。
私は、そらまるから
「なにも知らないくせに。余計な口出しするな。」
と言われていました。
今振り返ると、
塾高の授業やテスト対策について、
私は、本当になにも分かっていませんでした。
だから、そらまるからしたら、
「黙っててくれ」
だっただろうなと、今なら納得できます。
実際に、私のところへ
ご相談に来られる外部生の保護者の方からも、
「そんなこと全く知りませんでした」
「ただ頑張りなさいとしかいっていませんでした」
という声をよく頂きます。
そういう意味でも、塾高の勉強の仕方を、
実際に多くの塾高生を見てきた家庭教師の先生から
直接聞く機会は、とても意味があるものではないかと、
以前から思っていました。
もし希望があれば、今後その先生をお呼びして
塾高の勉強の仕方についてお話しする
「小さなお話会」を開くことも考えています。
塾高の勉強についてのお話会のご案内は、
公式LINEから先にお届けする予定です。
ご相談もこちらからお受けしています。


