子供にイライラして責めてしまう本当の原因|それは母親の内側にある

わかっているのに止められないお母さんへ|それは弱さではなく、その正体はあなたの内側にある

テレサの部屋

分かっているんです。

言わない方がいいことも
見ない方がいいことも
比べることに意味がないことも

全部、分かっている。

でも、
見た瞬間に言ってしまう。

「また言っちゃった…」
「なんで止められないんだろう」

そうやって、自分を責めていませんか?

私がたどり着いたひとつの答え

私はこれまで、自分の子育ての経験をもとに、
たくさんのお母さんたちの話を聞いてきました。

「勉強しない」
「反抗的」
「だらしない」
「先のことを何も考えていない」
「部屋が汚い」
「ゲームばかりしている」

ご相談の多くは、
そらまると同じように、
親の思い通りには動かないタイプの
お子さんのお母さんがほとんどです。

私は、長くお話を聞いていく中で、
感じてきたことがありました。

それは、
同じように私の話を聞いたとき、

「その場で、すっと受け取って、
自分の行動を変えられるお母さん」と

「その時は理解しているのに、
家に帰るとすぐに崩れてしまうお母さん」

がいる、ということです。

お話ししているときは、
「これからは、そういうふうに
子どもを見ていきます!」
と、表情も明るくなり、前向きな気持ちで
帰られるのです。

でも、帰りの電車の中で、
子どものことを思い出し
もう不安がよぎってしまった、
そんなお母さんもいました。

それくらい、
この不安は強いものなのです。

最初は、
「お子さんのタイプが違うから」
と、思っていました。

でも、たくさんの方と関わるうちに、
私はだんだん、そうではないと
感じるようになりました。

違っていたのは、
子どものタイプではなく、

お母さん自身の内側だったのです。

子どもにも気質があり
お母さんにも気質がある

私は、これまでの子育ての経験や、
心の仕組みについて学んできた中で、

人にはそれぞれ「気質」があるということを
理解するようになりました。

子どもには子どもの気質があり、
その気質の中で
物事を感じ、選択し、行動している。

そしてそれは、お母さんも同じです。

お母さんにも、お母さんの気質がある。
その気質の中で、
物事を受け取り、反応し、行動している。

だから、本来、
親が思った通りの行動を子どもが取らないことは、
全然おかしなことではないんです。

むしろ、
別の気質を持った人間同士なのだから、
違っているのは当たり前です。

ここで、気質が似ている親子であれば、
「そうだよね」「私もそう思う」
と、感覚が重なるので、
お母さんは大きな安心感を持ちやすく、

子どもそのままを受け入れやすいのです。

でも、自分とは違う気質の子を育てる時。

親はついこう思ってしまいます。

「なんでこの子はこうなんだろう」
「どうしてそんな行動をするの?」
「私ならそんなことしないのに」

でも、それこそが当然なのです。

だって、
人間の気質は人それぞれだからです。

すぐ変われるお母さんと
どうしても崩れてしまうお母さん

私はこれまで、
お母さんたちに繰り返しお伝えしてきたことが
あります。

たとえば、勉強しない子に対して、
宿題がどこまで出ているのか、
テスト範囲はどこなのか、
どこまで理解していて
どこでつまずいているのか、

そういうことを細かく見に行けば行くほど、
親は口を出したくなります。

だから、
どうしても言ってしまうお母さんには、
私は「物理的に見ないこと」を
おすすめしてきました。

宿題が出ているかどうかも見ない。
テスト前でも、
子どもの机の上やノートを見ない。

これは放置ではありません。

子どもと自分の間に境界線を引くこと
です。

それは、信頼です

「この子はこの子の気質を持って生きている」
「この子はこの子の中で、
自分の人生を進んでいく」

そういう意味での、信頼です。

そうは言っても、勉強面は心配です。

でも、そこは子どもにぶつけず、
塾の先生に相談し、お願いする。
とことん、塾を活用する(頼る)ことを
私は、お勧めしています。

とにかく、
「子どもに言わない」ことを
できるだけ徹して欲しいのです。

そして、
私を頼ってくださるお母さん達には、

「苦しくなったら、
息子さんに言う前に私に言ってください」
「電話でもLINEでもいいので、
まず私に吐き出してください」

そうお伝えしてきました。

実際、それで一旦落ち着く方もいました。

「そうですね…
 結局、険悪になるだけですよね」
「息子のメンタルを削るだけですよね」

そうやって冷静になれるのです。

でも、それでも止められないお母さんも、
実際、少なくはありませんでした。

分かっているのに 目の前の姿を見ると

伴走した中で、
私は何度もこの場面を見てきました。

LINEや電話で、
苦しい気持ちを吐き出すお母さんに、
一緒に状況を俯瞰しながら話していくと、
冷静さを取り戻す。

でも、その一時間後にまた連絡が来る。

「部屋からゲームの音が聞こえてきて、
やっぱりどうしても許せなくて。
結局、色々言ってしまいました」

その時、私は何度も思いました。

ああ、これはもう、
手法だけでは無理なんだなと。

見ないことも伝えた。
言わないことも伝えた。
その場を離れることも伝えた。
周りの子と比べる無意味さも伝えた。

物理的に離れることだけでなく、

その子の気質をそのまま受け入れること。
問題だと思うことを俯瞰して見ると、
実は大した問題ではないということ。

そんな本質的なことも伝えてきた。

このお母さんは、
分かってはいるのだ。

でも、止まれないのだ。

問題は、もっと根っこにある。

そう思うようになりました。

不安の正体は お母さん自身の内側にある

多くのお母さんが言います。

「でも、うちの子は
本当にひどいんです」

「息子のせいで、
私はこうなってしまうんです」

もちろん、
子どもによって手のかかり方に
大きく差はあります。

それは事実です。

でも、同じように手のかかる子でも、
お母さんが崩れないケースもあります。

たとえば

子どもが勉強しない姿を見た瞬間に、
一気に不安に飲み込まれてしまうお母さんと、

同じ場面でも、
「じゃあどうしたらいいか」という方に
意識が働くお母さんがいます。

問題は、子どもの行動そのものではなく、
それを見たときに、

お母さんの心がどう反応するか
です。

出来事そのものが問題なのではなく、
その不安に飲み込まれてしまうかどうか。

そして、
その不安に飲み込まれてしまう要因は、
子どもの状態ではなく、実は、
お母さん自身の中にあるのではないか


⸻実際に、
不安に飲み込まれてしまうお母さんに
よく共通して見られたのは、

子どもの状態や結果が、
自分自身の評価と結びついてしまう

ということでした。

これはつまり、お母さん自身が
自分の価値を低いものだと
思い込んでいる状態

なのではではないか。

私は、そう感じるようになりました。

子どもの結果が 自分の価値に直結してしまう

では、
自分の価値を低いものだと思い込んでいる
とは、一体どういうことでしょうか。

「自分の価値」とは、

何かができるから価値があるものではなく、

たとえ何もできなくても、
「自分はこのままでいい」
そう思えているかどうかです。

別にすごくなくてもいい。
自分はこのままでいい。
それでも、自分には価値がある。

無意識の中で
この感覚を持っている人は、
子どもの状態と

自分の価値が直結しません。

なぜなら、
”自分の価値は自分の中で認められていて、
外側のものによって左右されることがない”
からです。

だから、子どもの結果によって、
自分の価値が揺れることはありません。

でも、
自分の価値を低いものだと思い込んでいる
場合は違います。

自分の価値が、
自分の中で保たれていない状態です。

だから、
子どもの存在や結果と、
自分の価値を重ねてしまう。

子どもの成績が、
自分の評価になる。

子どもの合格が、
自分の価値そのものになる。

子どもが勉強しない姿が、
自分の人生の失敗予告のように見えてしまう。

だから、勉強していない姿は、
単なる今この瞬間の行動」ではなくなります

その人にとっては、

「このままだと終わってしまう」
というほどの、恐怖そのものになるのです

だから、トリガーが外れる。

分かっていても、止まらない。
理屈では分かっているのに、
感情がすべてを持っていってしまう。

それは意思が弱いからでも、
その人がダメからでもありません。

ただ、強い恐怖の中にいるのです。


では、
この恐怖の根っこには、
何があるのでしょうか。
その正体について、次回お話しします。

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