【早稲アカ】中3の10月 成績が伸びない息子|信じていたのは母だけだった

【早稲アカ】中3の10月 成績が伸びない息子|信じていたのは母だけだった

中3

早稲アカ、中3の10月。周りが目の色を変えていく中、息子だけは何も変わらない。

確認テストは取れない。宿題も雑。やる気も見えない。

それでも私は、”まだ伸びる”と信じていました。

10月までは、先生も”まだ変わる”と信じていた

早慶下位クラス担当、数学の恩田先生と私は、
本当によく連絡を取り合っていた。

家での悪態、悪習は、常に恩田先生に相談し、
そして恩田先生はそんな私に

「大丈夫ですよ。男子はそういうものです
そらまる君は体の成長が遅いので、脳の成長も遅いんです。

今は、非常に幼い。

しかし、中3の夏には自分事に捉えるようになります。
私に任せてください」

と冷静な口調で、
しかし、愛情と優しさを小脇に抱えながら
お話ししてくださっていた。

そして、
そらまるが約束の時間に来ないときは冷静な口調で、
しかし、全く隠しきれていない怒りの炎を小脇に抱えながら電話をくださった。

そらまるは家の電話は取らない。
それを先生に伝えてあった為、留守電越しに

「そらまる君。そこにいるね?
とにかく。今すぐ。自習室に来なさい。」

と、冷静さが余計に怖い声で
録音されていることもよくあった。

そらまるは、
その問いかけで約束を思い出し、
即、飛んで出かけていた。

それら全ては、
そらまるの成長を諦めていないからこそだと
ひしひしと伝わってきて、

母としては、本当に有難く、感謝しかなく、
「そらまるの恩師は?」と問われたら、
第一に浮かぶのは恩田先生しかいない。

本人に変わる気のないまま、10月半ばとなる

早慶OPテストを控えた10月半ば、
私はそらまるを迎えの車内で待っていた。

しかし、待てども待てども出てこない。

生徒たちの姿が全くなくなりしばらくしてから、
恩田先生とそらまるが校舎から出てきた。

恩田先生に残されてお説教されていたのだ。

「確認テストが取れていない。
宿題を丁寧にやれ。
早慶OPもヤバいぞ。
とにかく上数をやれ」

と言われたそうだ。

それに対して、そらまるは私に

早慶OPの範囲が広すぎて間に合わない。
普段の宿題に時間取られて、上数をやる暇がないんだよ

と言った。

やる暇がない
これは、恩田先生には言わない。
母にだけ言うのだ。

なぜか。

それは、
時間ならあるからだ
作る気がないだけ、だからだ

そんなことは、恩田先生にすぐ見抜かれて、
なんなら計画表など作らされ兼ねない。
だから、言わないのだ。

そらまるは、
小さい時からお風呂を最高に楽しむ男だ。

体や髪を洗う時間は10分程度、
残りの1時間50分はお湯に浸かって音楽を聴いたり、
歌ったり、動画を見たりしてひたすらくつろいでいる。

ご飯は、非常に食べるのが遅く、1時間はかかる。
一口食べては、箸を起く。本当によく噛む男だ。

そして、寝る前はベッドで、
YouTubeを見ながらゲラゲラ笑う時間に、2時間は割く。

これらを短縮さえしたら、3時間は取れるだろう。

ただ、その自分だけの最高の時間を短縮するつもりは、
中3,10月半ばをしても、さらさらなかった。

それでも私は、恩田先生の
体と脳が成長したら必ず変わる。全て自分事になる
という言葉だけを、3年間心の支えにしていた。

それを胸に、
塾から帰宅後の見るに堪えない地獄のルーティンを、
致し方なく耐え抜いてきた。

その子にとっての最良な道に目を向け始める時期

9月を過ぎたあたりから、
恩田先生から私への連絡が減っていく。

そらまるの状況説明だけでなく、
テストなどの申し込み用紙の期日や、
いついつ自習室に呼びますという連絡も、

私にではなく、
そらまる本人にのみ直接伝えるようになっていった。

そのため、そらまるは自習室の約束を忘れていたり、
テストの申し込み用紙をカバンに入れっぱなしのまま、
期限が切れてしまったりした。

こういったことを防ぐために、
恩田先生は私のほうにも連絡を下さっていたのだが、

9月になり、ほぼ、途絶えていったのである。

恩田先生は、
9月から始まる土曜特訓、日曜必勝、
そして通常授業とで、

保護者に電話する時間が、
物理的に取れなくなったのは事実だ。

しかし、
それだけではないことが、私には理解できた。

それは、中3の夏休みでの変化の有無だ。

ここで、目の色が変わるか、
自分事と捉え意識が芽生えるか、

そらまるは、このふるいにかけられたのだ。

しかしこれを、
決して悪い意味に捉えないで頂きたい

見放されたわけではないのだ。
ただ、現実的に見定め始める時期がきたのだ。

恩田先生は、
早慶を目指せる子へ全集中せねばならないのだ。

なぜなら、恩田先生は、
早慶クラスを受け持つ講師だからである。

そして、いまだ目覚めない子を、見捨てたわけでない。

その子にとって、何が1番最良なのかを、
考えてあげることが必要な時期が迫ってきたのだ。

私たちは、親子共々、
恩田先生には大変お世話になってきた。

そらまるはもちろんだが、
母の苦しみを常に理解してくださり支えて下さった。

本当に頼りになる素晴らしい先生だった。

そんな恩田先生を、私は、
最後までなにがなんでも早慶チャレンジへ向けて
そらまるの背中を押し、支えてくれる存在なのだと、
勘違いしていた。

それは甘えだったことに、ここで気づいた。

恩田先生は、早稲アカの講師だ。

なにがなんでもではなく、
現実をみて判断することが役目であり、

時期が来たときは、
その子にとって最良な道を一緒に考えて下さる存在
なのだ。

久しぶりに、別件で用があり連絡した際に、
「最近どうでしょうか…?」と聞くと

「なにも変わってません。酷いままです。
お母さんが期待するような、
急にガラリと良くはなりません」

とピッシャーンと返ってきた。
これこそが恩田節だ。

そして、
これこそが今現在の、紛れもないそらまるなのだ。

日曜必勝の確認テストは、
数学は常に30点、国語は10点台。
酷い有様だ。

これが10月現在のそらまるの実力だった。

実力とは、地頭ももちろんだが、
それ以上に、

どこまで志望校へ本気か、
どこまで本気で受験を見据えているか、

この、本気の姿勢が問われる。

そらまるは、
ここを恩田ふるいにかけられたのだ。

分かっている、全て納得できる。
そりゃそうだ。

だけど、それでもやはり、
納得はできてもやはり…

そらまるへ対する恩田先生の変化は、
寂しく悲しかった…
というのが母の本音であった。

そして、
我が家のスナフキンパパも、
絶対的データ主義の男である。

そらまるの模試での立ち位置を見て、
そらまるは早慶は厳しいだろう」と、
テスト結果を見るたびに言っていた男であった。

もちろん、
データを見て冷静に考えるところも必要だ。

しかし私はずっと

そらまるは、目覚めてないだけ!
データなんて、まだ関係ない!
目覚めさえしたら、まだまだ伸びる!


と反論していた。

しかし、スナフキンパパからも

テレサは甘い
早慶を受ける子たちのレベルの高さを分かってない
そらまるは全く届いてない、とても無理だよ

と、こちらでも、息子を信じ続ける甘い母は、
ピシャリと返り討ちにされていた。。
このときの私は、あっちでもこっちでもと
そらまるの出来てなさ、足りてなさ」を告げられ、
まさに孤独だった。

母の信じる気持ちVS現実派恩田先生&スナフキンパパ。
こののち、私が大号泣する天下分け目の大合戦はこちら👇

でも、この「現実をハッキリ伝えられること」こそが、
のちに、私とそらまるにとって塞翁が馬となっていったのである。

成績は下がるも、心折れず

誰からも信じてもらえていないそらまる本人は、
不安そうにしている様子は全くなかった。

なにも変えることなく、
見たいものは見て、聴きたい音楽は聴いて(爆音)
聞きながら問題解いて(言うことを聞かない)
お風呂は2時間入っていた。

本当に何一つ変えないのだ。

でも、今思えば、それは救いでもあった。

心が折れないのだ。
心さえ元気なら、あとから巻き返す可能性はゼロではないのだ。

今現在の立ち位置のデータも大事だが、
心が折れていない、心が健やかなこと
それが、受験期にはもっとも大事なのだ。

しかし、母のほうは、すっかり不安に飲み込まれていた。

成績が取れない確認テスト、
更に、9月から始まった過去問演習も
軒並み酷かったからだ。

過去問に関しては、
今の時期はまだ取れなくても当然、大丈夫です
とは言われた。

しかし、何一つ取れているものがないそらまるの状況は、
不安で仕方がなかった。

恩田先生には、
今までのように全面的に頼ることができなくなり、
仕方なくそらまる本人に状況を聞いてみれば、
うるせー。」で終わりだ。

更に、今までのように
とにかく数学を上げる
という作戦の時期は過ぎた。

英語も国語もやらねばならず、
それらの宿題が押し寄せていた。

どの教科の講師からも、
「宿題を丁寧にやれ、いつまで甘えてるのか」
と、封筒にまで書かれていたそらまる。

これによって、数学に割く時間が減り、
数学の成績がどんどん下がっていくという状態となっていた。

まさに、回らないとはこのことであった。


いいのか?これで?

そんな母の不安に対し、そらまるは
なんも分かってねーやつは黙ってろ
で、終わりであった。

何を聞いてもこの通り。

なに1つ情報が入ってこない。

心穏やかでない母は、心折れないそらまるを、
とにかく黙って、送迎だけしていた。

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