[中3・11月】受験期回想⑧早慶ファイナル結果と最終内申結果 - ポジノー勉〜ポジティブ・ノー勉~

[中3・11月】受験期回想⑧早慶ファイナル結果と最終内申結果

中3

早慶オープンに引き続き、早慶ファイナルも、早慶の出題形式、内容を踏まえたテストという大事なテストである。しかし、すでに選抜クラスと早慶必勝クラスに在籍している場合は、このテストによってクラス落ちするということはないため、そらまるにとってはかなり緊張感のないものであった。

そらまるの時代の早慶ファイナルは平均点が低かったが、そらまるは、その平均点よりマイナス4点であった。やはり、クラスのアップダウンに関係ないものはこうなってしまうのがそらまるである。先生たちは、そんなそらまるに怒り心頭であった。

早慶ファイナル結果

英語 偏差値58 評価B
数学 偏差値44 評価D
国語 偏差値43 評価D

3科 偏差値48 評価C
評価はABCDEの5段階評価

そらまるは「平均点、低っ!」と言っただけで、それよりも低かった自分の結果については特に気にしている様子はなく、内容を見返すことも、もちろん解き直すことも、なにもなかった。

他人の前では決して見せない本心が子供にだってある

最終保護者面談から1週間後、早慶下位クラス内で、ついに慶應義塾高校の過去問演習が行われた。先週まではMarchの過去問演習であったが、今週から早慶の過去問演習へとなったのである。

塾の前に車で待機していると、そらまるが塾友と3人で出てきて、肩を寄せ合いスマホ画面を見ながら、腹を抱えて大爆笑している姿が見えた。
15分くらいして、やっと塾友とバイバイし、そらまるが車に乗り込んできた。

瞬時に、そらまるの顔が般若へと変わった。

今日、塾高の昨年の過去問解いた。

クラス20人中、17人が40点台、トップ3人だけ50点台、僕は40点台だった。
恩田先生は答え合わせの時、難しい問題には×、やや難しい問題には△、簡単な問題には〇とするんだけど、△と×はクラスの正答率が低い中で僕は解けたのに、簡単な〇の問題で3問落とした!

3問とも、ただの計算ミスで!

もし、計算ミスがなければ、56点だったのに!!クソ!!!

そしたら、恩田先生から中大付属なんて言われないのに!!!クソ!!!

あーもう僕は、塾高受けさせてもらえない!!!

なんであんな計算ミス3問もするんだよ!!!

バカじゃん僕!!!クソ!!!


と、後部座席から助手席の背もたれを蹴るわ、シートを拳で殴るわ、大荒れに荒れていた。私は、運転しながら努めて冷静に「塾高を受けるかどうかは、恩田先生でなく我が家が決めることだよ」とか「ケアレスミスが今で良かった。次から気を付ければいい」など、言っても無意味だとは分かっていながらも声をかけたが、結局、そらまるだってそんなことは分かっているのだ。

ただただ、悔しくて仕方がなかったのだ。先生や友達の前では絶対に見せないその本心を、全力で母にだけさらけ出し、吐き出しているのだ。

恩田先生から中大に変更を勧められたことを伝えた時には、「ぶ!笑 マジ?」と笑っただけだったそらまるだが、実は、こんなにも胸の奥には刺さっていたのだ。
だから、今日の塾高の過去問で良い点をたたき出して、恩田先生から「お、そらまるはやっぱり、塾高を受けるべきだな。」と思い直させたかったのだ。
せっかく「50点台なら、まずまずだ」と、恩田先生から言わせるチャンスを、難易度の低い問題の計算ミスで3問落としたことで逃してしまった、それが心底悔しかったのだ。

家に着いてからも、まだ荒れて暴れているそらまるに「でもさ、March過去問月間中は、20人中20位だったけど、早慶過去問月間スタートでは平均点よりは取れて、しかも×と△の問題が正解している点は、きっと恩田先生も分かってくれてるよ」と伝えると

どの問題が取れていようが、結局は点数と順位なんだよ!」と叫び、目の前のソファを思いきり蹴った。蹴った場所が思いのほか硬かったらしく、痛くて、そして悔しさも相まって、そらまるはうずくまって、腹の底から声を出し大声で泣いた。

痛いーーーー!骨折れたーーー!うわああああああん!!!」大号泣

しばらく泣いていたが、ちょっと赤くなっている足に冷えピタを貼ってあげると

ま、足痛めても関係ない。手じゃないし。」と言って「日本シリーズ、録画してるよね?」と野球を見始めた。騒ぐだけ騒いだ後は、ケロっとしているのがそらまるだ。吐き出したことでスッキリもしたのだろう。


受験生とは、本当にストレスを抱えているのだ。学校から下校したら毎日のように早稲アカ、土日も早稲アカ、そして山のように出る宿題、中学校では定期テスト、内申を常に意識。
その中で、志望校を目指し常にテストの結果を親や先生から監視され、そして本人が1番、結果を意識しているのだ。これでストレスが溜まらないわけがない。
実はそらまるだって、大人から見たら非常に甘く、勉強量は少ないながらも、本人は本人なりに必至で戦っていたのだ。

そこからは、もう過去問の話も、恩田先生の話も一切しなかったし、目の色を変えて解き直しなどもしなかったし、野球のあとは2時間歌いながらお風呂に入っていたし、なにも変わらぬそらまるだったが、言葉や態度に出さないからと言って、なにも響いてないわけでも、なにも考えてないわけでもないのである。

最終内申の結果と孤独な併願優遇校探し


そらまるの最終内申が、11月末に出た。

国語と理科が2から3になり、保健体育が3から4になり合計が30となった。中学生活で初めて乗った30台!副教科で初めての4!
ちなみに、英語はテストで98点以下をだしたことはないが常に4であった。それは、授業への積極性のなさと、宿題の精度、そして提出期限、それらによって5は付かなかった。

提出期限は特に大事である。そらまるの学校では、1日遅れるごとにテストから5点引かれるため、98点が70点くらいになるのである。(いくら言っても提出期限を守らない)
英検は、準1級までは持っていたそらまるだったが、内申とは本当にテストや実力だけの勝負ではなく、総合点なのである。

さて、ここで併願優遇校、またはお約束校の話をしよう。

そらまるは、ついに最終内申が念願の30台となった。しかし、30台になったとて、2を取った実績のある者は併願優遇を受けられる高校の範囲がかなり狭まれるのである。3年間で1度でも2が付いたことがある者は不可」と記載されている高校は多いのである。
しかし、我が家は「1度だけ2が付いた!あの時さえ2が付かなければ!」という悔しさはなく、なぜなら、毎度2が付いている者として、逆に当の昔からすっかり覚悟はできているという事実もあった。

それによって「英検や数検、駿台模試の結果を参考にする」という高校を探す方に集中できた。

例えば、そらまるの内申では、ある高校のコースの中で1番下のクラス(偏差値45程度)に位置するのであるが、英検準1級と駿台模試偏差値57を参考にされ、2コースアップ、更に当日テストで8割取れたら1番上のクラスにスライド(偏差値57程度)できるというお約束をもらえた。

更にもう1つのお約束を頂いた高校は、普通クラスと特進2クラスと選抜3クラスに分かれた高校で、普通クラスは偏差値49、特進下クラスは偏差値55、特進上クラスは偏差値60、選抜下クラスは偏差値63、選抜中クラスは偏差値67、選抜上クラスは偏差値68であった。

そらまるの持参した内申30では、普通クラスであるが、まず英検準1級で、特進下クラスの基準まで該当された。更に、駿台55以上であることが、選抜上クラスまでスライドされた。
1番下から1番上になったのである。内申の取れない子は、このようにして参考にするというシステムをきちんと活用しない手はないのである。

ここで大事なのは、併願優遇でのこのシステムは、早稲アカも中学校も、ほぼ、なにも情報をくれないという点だ。ハッキリ言って早稲アカからしてみたら、そんなことはご自身で調べてご自身で探して用意しておいてくださいということである。

普通に内申が取れている子は、この点は簡単である。いろんなものを駆使しなくとも、それなりの併願優遇校を簡単に選べるからだ。それなりとは、①全滅したとしてもここなら通いたいと思えるような進路先がMarch以上の実績を多数出せている高校、そして、②書類審査(内申が達している)のみで良い(テストを受けに行く必要がないため、早慶Marchの入試日に被るという点がまるでない)である。

しかし、もし、内申が30以下だったり、1度でも2が付いたことのある子である場合なら、やはりあらゆるものを駆使して、「内申以外の外部模試などを参考にする高校」を探し、自ら学校説明会に参加し、そしてここからが大事である。よく覚えておいて頂きたい。
説明会に参加したあとに、相談会というものが開かれるので、そこに英検や数検、外部模試を持参して相談をするのだ。

説明会に出席しただけでは、お約束を取り付けられないので本当に注意してほしい。これを知らないお母さまがいたことがあり、悲惨な結果を招いたのを目の当たりにしたことがあるため、一応ここで告げさせて頂く。

ちなみに、相談会に行く前に、必ず学校に直接電話をし、内申が足りていない点を告げ、「御校では内申の他になにを参考にされますか?」を聞いてから足を運ばないと、無駄な時間となってしまうのも忘れないで頂きたい。

更に、東京都の高校は併願優遇をいくつも取れるが(テストを受けに行かねばならない為、早慶Marchの入試に被らない日程であれば)神奈川の高校であれば1校のみしか取れない。(1つ頂いたのに他の高校の併願優遇を更に取るのは失礼に当たるという理由だそうだ)
このように地域によっても違うことも、覚えておきたい。
※そらまるの時代のことであるため、必ずご自身でもお確かめください。


こうして、私は一人で調べ、一人で説明会と相談会に参加し、併願優遇校を取り付けてきたが、その高校に対し、そらまるはなんの興味も示すことはなかった。
しかし、とりあえず抑えるものは抑えることができて、それを早稲アカと中学に報告ができたことで、まずは一安心したのであった。

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