【中1・12月】保護者面談 - ポジノー勉〜ポジティブ・ノー勉~

【中1・12月】保護者面談

中1

12月半ば、早稲アカの保護者面談へ行ってきた。部屋に入ると、英語の先生と数学の見守先生が笑顔で出迎えて下さった。

対照的な捉え方

まず、今回選抜クラスに残れるかの結果報告を受けた。そらまるは、最初に受けた選抜テストでは×が付いたが、その後の駿台がB判定、難関がC判定となり、3つのうち2つ合格にて、選抜クラス残留と伝えられた。

そして、この結果を出したそらまるに対し、なんとも真逆の見解を伝えられたのである。
勉強をしないそらまるに対し、外に聞こえるほどの喝をいれた英語の先生と、「男子はそんなもんです。まあ、淡々とやらせます」と笑う見守先生という、まさに捉え方の正反対な2人の先生であったからだ。

まずは、英語の先生が口火を切る。

「まず選抜テストの後に、成績が下がっていることに対し、呼び出して大きな喝を入れました。しかし、それでも中間テスト対策をしてないと聞き、更に大きな喝をいれたことで、やっと本人の目が覚め、その後は真面目に取り組んだのでしょう、元のそらまる君の英語の力を発揮できました。
これからも要所要所で喝を入れ、緊張感を持たせながら行きますので、お任せください。…ん?数学も劇的に伸びてますね?」
と、ここで成績表を見ながら、数学担当の見守先生に問いかけた。

すると、ここで見守先生が真逆の見解を示したのだ。

「うーーーんとですねえ。何と言ったらいいのかなあ。まず最初に言いますが、そらまる君は地頭はいいです。だけど、うーーーん、彼には非常に頑なさがありまして、ただ、これはこちらに対しての反抗というわけではなく、彼には頑ななマイルールがあって、そのマイルールを突っ走ってるという感じです。
この頑なさが、まあ~根強いので、この子は大人がガーガー言ったからといって変わる子じゃないんだなということが分かってきました。なんか面白い子です。
なので、私はもう、この子はこういう子なんだと受け入れて、淡々とやることをやらせる、という風に教えるようにしています。」


まさに真逆であった。喝を入れたから目が覚めたという英語の先生と、大人がガーガー言ったからと言って変わる子ではないという見守先生、意見は正反対と言えた。

大変な子代表と確信される

見守先生の話は続いた。

「マイルールとは、あらゆる点にですが、数学の解き方にまでマイルールを作りあげたりしてるときがありまして、びっくりする作業をしまくってたりします!おいおいおい、授業聞いてたか?っていう!
でも、それを個別に、ひも解いて教えると「ア!」という気づきがあり、気づきの後はすぐできるようになるので、困った生徒ではありません。

ただ、定着の作業はやらなくていいというマイルールもあるので、そこは飛ばしちゃいかんよと伝えます。伝えますし「はい。」と素直に返事もきますが、でも言うこと聞きません(笑)

なんなんでしょうね?そこに悪気がないんです。宿題や、こちらが「やりなさい」と言ったことには、やらなきゃマズイという気持ちもありますし、忘れたら「あ、すいません…」と素直に対応してくれますし、反抗的ということでは全くないんです。

ただただ、頑なさですね。
頑なさがすごくある子なので、一筋縄にも二筋縄にも行きませんね。私が今までたくさんの生徒を見てきた中で、非常に大変な子であるのは間違いないです。

現在の中3の子達の中の10人くらいが、中2の時に成績が上がったり下がったり、言うことも聞かない大変な子達がいました。(横で英語の先生も大きく頷いていた)でも、中3で学力が安定して、受験モードになりました。
そらまる君も、まさにそういった中2を迎えるでしょう、大変な子ですから。

そういう子供達をたくさん見てきた中でも、そらまる君は間違いなく、一二を争うくらい大変な子代表なので、とにかく心して心して教えていくつもりです。
お母さんも大変だと思いますが、一緒に頑張りましょう!」

我が子に合う対応

この数十分の面談の中で、大変な子と何度も言われ、ついには、代表という称号までも頂いた。

しかし私は、常にそらまるを見捨てず、そらまるの悪行を常に笑い飛ばし「男子ってそんなものですよ、そらまる君は面白いですよ、とにかくやれ!と言ってやらせるのみです」と、呼びだして補習してくださる見守先生の口から出る言葉は、全てが納得できるものであった。

中2、中3で担当して頂いた恩田先生も「言葉に響くタイプではないので、そらまる君には「とにかくやれ」と淡々とやらせるだけです。怒鳴って響くなら簡単ですが、そらまる君にはなんの効果もありませんから。
と、同じ見解でそらまるに対応してくださった。そして、そらまるはまさにそのタイプなのである。

だから、喝を入れるとか緊張感持たせるという対応をしてくださる先生には、母として「そらまるは、そういうことには響かないんだよなあ…」と感じてしまっていたのである。
ただ、どちらもそらまるを想っての愛ある対応には間違いないのだ。有難いという感謝しかないことは言うまでもないのである。

塾と親との連携の必要性

例えば、そらまるの校舎の講師達がよく言っていたのは

怒るとポキンと折れてしまう、恐怖を感じてしまう、そして塾に行きたくないとなってしまう、そういうお子さんには、とにかく優しい対応を心がけます。
褒めるとやる気をめきめき出すお子さんには、小さなことでもどんどん褒め、逆に、厳しめなほうが緊張感を持ち、宿題をきちんとしてくるようになるお子さんには、厳しめに声掛けをします。


そして、その全てに属さないそらまるへの対応は、恩田先生や見守先生のいう「淡々と、何も言わず、ただやらせる」という対応が正解となるわけである。

どの塾も同じであろうが、そらまるの校舎も、その子に対し、どういった関わり方が1番響くのか、そこを見極め、その子に合った対応をすることを目指していた。
そこを円滑にする方法は、塾側だけに頼っていてはいけない。なぜなら、家と外で、子供は別の顔を持っているからだ。そして塾は、どうしたって外の顔しか分からないのだ。

だからこそ、家庭での我が子の様子を塾と連携することが最も大事だと私は考えている。行き渋りなどの大きな問題があるわけでない限り、わざわざ塾に電話して伝える必要はないと判断しているご家庭がほとんどであるが、それでは連携が取れないのだ。

たとえば、「家で宿題をなかなかやらず、親子でバトルしながら必死で終わらせ、次の授業までになんとか間に合っている」とする。
しかし、それを塾に伝えない限り、塾側は「ちゃんと宿題をやってくる子」と言う印象だけである。もちろん子供のほうから「僕は、親とバトルしながらなんとか宿題を終わらせてきてるんです」なんて伝えないのだから。

テストの点数が下がっている」「1つ上のクラスを目指しているのになかなか成績が伸びない」こういった心配や不満があるときですら、家庭内だけで、子供に勉強させようと悪戦苦闘しているご家庭がほとんどである。
これも、塾からしてみたら「親御さんから、なにも相談がない。ご家庭としてはこのクラスにいる状況に、特に不満はなくひとまず満足している状況」と捉えることとなるわけだ。


私は、家でのそらまるの困った状況は、常に見守先生、恩田先生に連絡していた。そらまるの外の顔は「宿題ちゃんと間に合いました」であるが、出がけの30分前に一瞬で雑に終わらせているというのがうちなる顔だ。まあ、連絡などしなくてもあまりに汚い字と内容でバレバレであったが。
あとは、ゲームばかりしていることや、学校の提出課題の期限を常に守らないこと、内容も雑であること、そしてお風呂が長すぎて寝る時間が遅くなること、朝はいつも遅刻していくこと、どれ一つとっても親がいくら言っても全く言うことを聞かないという嘆きを、しょっちゅう相談していた。

そのため、そらまるへの声掛けから、補習まで、対応を誰よりもしてもらえていた。
大事な点は、この連携は、子供にはあくまで秘密でとるということだ。親が塾と連携を取ってるなど、思春期である子供は嫌がるに決まっているからである。

勝手に掲げた母の使命感

私は、他でやっていた中1からの日記ブログを、ここに回想として載せているのだが、そのブログの謳い文句に

頑固であるということは、受験勉強において百害あって一利なしと、私の知るどのサイト記事にも、どの塾講師のブログにも書いてある。
講師のアドバイスを素直に受け入れ、自分のやり方を柔軟に変えることができる子は伸びるが、頑なに受け入れず、自分のやり方を変えない子は伸びないのだと。
まさに我が家のそらまるは、後者の子である。そして、後者の子の母である私から一言言わせてもらいたい。

そんな当たり前の話、いちいち記事にしなくても、万人が知っている。何百人、何千人と教えてきた先生を名乗り、塾の看板記事として載せるのであれば、「頑固な子でも、言うこと聞かない子でも、私はこうやって合格に導きました」という、世の悩める側、世の少数派側への有益な情報を載せて頂きたいものだ。

こんなにも、頑固な子は伸びない伸びないと言われる業界の常識に、我が家が一石を投じさせてもらおう!そらまるは、頑固界の星となる!


と、掲げていた…(笑)しかし、これは本気だった。
今はどうか分からないが、そらまるの中学時代のネット検索では「勉強において、頑固は悪」としか出てこず、「頑固な子にも、勉強面においてこんな良い点がある、私はこんな風に合格へ導いた」と言う情報が1件も出てこなかったのだ!

だからこそ、頑固界の星になって、世の頑固息子を育てる母達へ、こんな頑固な子でも合格出来ました、こんなノートと部屋が汚い子でも合格出来ました、こんなゲームで暴れてる子でも合格出来ましたと、のろしを上げたろう!という強い使命感があったのだ。

そらまるにとっては、ただの大迷惑な母の使命感でしかないのは言うまでもない。


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