中1後期成績と意欲関心態度の評価 - ポジノー勉〜ポジティブ・ノー勉~

中1後期成績と意欲関心態度の評価

中1

早稲アカでの新中2クラスについてやんややんやと大騒ぎの中、やって参りました、中学校後期の成績表!我が家にとっての成績表とは「2が消えているか否か!」「トータル30台に乗れたか否か!」という低いステージでの戦いを繰り広げるものであった。

そして、私が見るブログ界隈でも、この成績表を受け取る時期というのは常に大騒ぎであった。「4が2つ付いてしまった!」(その他は5)「内申が40しかありません」「うちの子39です( ;∀;)」「あんなに完璧な提出物、テストの結果、授業での積極性が揃っていたのに4が付くなんて!」など、上のステージでは上のステージでの苦しみがあるということも添えておく。

私がこの内申という戦場での3年間を経験して思うのは、1番苦しいのはもしかした37から40当たりの中間内申層のご家庭ではないだろうかということである。※数字は私のなんとなくの肌感によるものであり、そんな素晴らしい数字を取ったこともない息子を持つ母の戯言として聞いて頂きたい。

なぜなら、推薦狙えるという点である。しかし、推薦というステージに立つには数字的に少し弱く、でも全く立てないこともないという内申中間層は軸の持ち方が非常に悩ましいのである。

推薦枠を狙うとなれば、中3で推薦対策に時間を割くことになる。一般受験対策に割く時間がどうしも減ることに繋がっていくのだ。そして、厳しい推薦枠という戦いでもし残念だった場合、すぐに気持ちを立て直し、一般受験に切り替えるという強い精神が求められる。ここで気持ちが立て直せず崩れる子もいるのというのも現実でもある。

その点、内申トップ層または内申20台層というものは進め方がシンプルであるように思う。現にそらまるは3年間20台だったため、我が家ではただの1度も推薦というものを考えたこともなければ、県立高校という道をチラ見することもなく、ただひたすらに「早慶一般受験」という1本道を1本槍を携え単細胞で脇目も振らず邁進できたことは事実である。

そういう点では「内申もけっこう取れていて、最低でも早慶下位クラスにはいる」という、バランスの取れている子が実は1番方向性が難しく、非常に悩まれるご家庭が多いのである。

意欲関心態度について話し合う母子

さて、そらまるの後期通知表の結果である。

英語4↓ 数学4→ 国語3→ 理科3→ 社会3→ 体育3→ 音楽3→ 美術3→ 家庭科2→

なんと、下がった。あれだけ早稲アカの講師から呼び出され、内申の大切さを説かれ、塾と母で一致団結しこの半年そらまるを支えてきて、下がった。(英語が5から4へ、あとは変わらず)

そして驚いたのは、あれだけ早稲アカ副塾長から言ってきかされた「意欲関心態度のAがゼロ、Bの多さとCのちらつき問題」そしてそれらを後期では「BをAに変えていく」という目標を掲げたにも関わらず(正しくは塾と母に掲げさせられたと言えるのは認る)なんと、Bが全てCに落ちていた!

「そらまる、ちょっと来い」

ゲームをしているそらまるの背中に母が低く声をかけた。珍しくそらまるが言う通りに席に着いた。そして「なぜCが付いたか」についての話し合いに、黙って応じた。

私は、そらまるのカバンから返却されそのままグチャグチャっと入っている課題プリントを取り出した。それらを見ながら私は話を進めた。

「まずこの課題プリントを見て。字、汚いねえ。汚いどころじゃなくて、読めないねえ。この字を見て、一生懸命課題に取り組んだとは先生から絶対思われないよねえ?」

そして、次のプリントを取り出す。広げてみるとそれは冬休みの家庭科の課題で「お料理を1品作り、作り方の工程を絵や写真などを乗せて説明しましょう、どんな点に工夫や苦労をしたかなどについても書きましょう」というものであった。私はそこで、なぜ家庭科で2が付いたのかを悟った。

そらまるの提出した課題プリントをそのまま載せる。

料理名:焼肉
作り方:肉をフライパンで焼く
工夫点:強火で焼いた

写真も絵もなく、更に殴り書きという所業で書かれていた。そして、もちろんそらまるが冬休みにフライパンで肉を焼いたという事実もない。

更にもう1枚、課題プリントを取り出す。美術の時間に作った作品について「工夫した点と反省点を書きなさい」というものであった。こちらもそのままを載せる。

工夫した点:見やすくなるように工夫した。

反省点:もっと時間短縮で仕上げたい。

「見やすくなるためにどう工夫したかを書くんでしょうが!時間がどうのこうのでなく、作品の内容においての反省ってことでしょうが!でさ、なぜに殴り書きで書く?これさ、内申を上げようとする人のやることじゃないよね?」

プリントを広げながらこのように注意しつつも、奇跡的にそれをじっと聞いているそらまるに私は「私の話に耳を傾けている!話合えている!これですよこれ!」と内心喜んだ。
そこで調子に乗った私は、もう1歩踏み込んでみた。

「中2からはどうしたらいいと思う?そらまるの考えを聞かせて?」

それまで、黙っていたそらまるが答えた。

内申は中2からが大事だから中2からちゃんとやるつもりですが、なにか?

おっと!態度C!

「ちゃんとやるつもりとは?」そう聞いてみたが、どうやらこの話し合いのお時間がきたようだ。

やるって言ってんのに、これ以上話すことある?」そう言って、そらまるは席をたつといそいそとゲームを始めた。態度Dである。


そもそも、内申は中2からが大事、中2の成績から載るという説であるが、慶應義塾高校の出願書には中1、中2、中3の成績を記載する欄があり、学校によるのではないであろうか。私はこのとき「中1の成績から書かないといけないの!?話が違うじゃないかーー!!!」と衝撃を受け絶望的な気分で記入したのを今でも覚えている。

そしてそらまるの「中2からちゃんとやる」は、1度も守られることはなかった。









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