選抜テストで不合格となったそらまるは、駿台と難関チャレンジでは選抜クラス基準に合格した。そらまるは耐えた。
第3回駿台と12月難関チャレンジ結果
【第3回駿台テスト結果】
英語 偏差値66 評価A
数学 偏差値46 評価D
国語 偏差値30 評価D
3科 偏差値51 評価C 選抜合否判定B合格
【12月難関チャレンジ結果】
英語 偏差値 65 評価A
数学 偏差値 51 評価C
国語 偏差値 37 評価E
3科 偏差値 53 評価C 選抜合否判定C合格
難関チャレンジで3科合計点が175点/300点であった、そらまるの立ち位置はここだ。

中1の間は、数学としては、駿台より難関チャレンジと選抜テストの結果のほうを注視していると見守先生が言っていた。駿台は、中1ではまだ出来なくて当然な難易度、私立中受経験者にしか解けない問題が出題されているからだそうだ。
難関チャレンジと選抜テストに関しては、学習済みの単元からの出題な為、授業をどれだけ理解できているかの結果だそうだ。
というわけで、数学がイマイチなそらまるとしては、難関チャレンジで偏差値51を取れたことが早稲アカの先生達から「数学が劇的に伸びている」という評価を頂いた。(保護者面談にて)
国語に関しては、1点でも取るという粘りを見せていないことへの喝をよく入れられているそうだ。気分のアップダウンが激しく、記述を白紙で出すときもあり、粘りをすごく見せるときとの差が激し過ぎるとのこと。これも、いくら言っても響かない課題だそうだ。
国語の先生からしたら、1番得点できず足を引っ張りまくる教科担当として責任を感じているため、1点でも取る!という気持ちを持って挑んで欲しくてヤキモキしているのだ。(国語の先生からは、中2以降はよく怒鳴られていたようだ。愛ある喝である。しかしそらまるは、言葉には響かないタイプなのである…)
母としては、全く先生に責任があるとは思っておらず、3年間、とにかく数学を伸ばすこと、そこににしか意識が向いていなかったが、3年生の受験間際の1月後半の時期に、せっかく伸び始めた数学をも台無しにする存在のままであった国語に対し、ついに、母としてやれることを遂行した。(これは中3編での記事とする)
雷を落とされていた事実を知る
12月、保護者会が開催された。前記時の嘲笑いVS通報の際に電話を受けて下さった英語の先生が、受付を通りかかった私に声をかけてきた。
「この前は、そらまる君に物凄い怒ってしまい、すみませんでした。大丈夫そうでしたか?」
一瞬なんのことか分からず、ん??という顔をする私に、英語の先生は続けた。
「お母さまが連絡をくださった日、CT(毎月のテスト)を受けさせず、理科のプリントを自習室で取り組ませたあと、帰りに一喝どころか三喝くらいしてしまいました。すみません!」
英語の先生は3喝したあと、理科の両面プリントをコピーし「家に帰ってからも絶対やれよ!」と渡してくれたのだそうだ。「本当にありがとうございました!今後ともよろしくお願いします」とお礼をお伝えした。
そうだったのか…と初めて知る母。
そらまるは、あの日帰宅後、無言で私を睨みつけたあと、カバンを置く音、歩く足音から全てに怒りが表れており、こちらからは何も話しかけられないオーラだった。そして、無言のまま部屋に入り、ベッドの上で理科のプリントに取り組んでいた。なるほど…そんなことがあったのか…。
保護者会が終わると、いつもそらまるを呼び、面談してくださる副塾長に声を掛けられた。(自宅で90分勉強したら、あとは自由に過ごしていいというメリハリを説いてくれていた副塾長)
「この前の中間テストの理科のプリント、ものすごい範囲が広かったですね。そらまる君の学校は2学期制なので、全ての教科の範囲は広いですが、理科は特にでした。
講師達皆で、そらまる君に「これは一夜漬けで出来る量じゃないよな?」と声をかけ、なんとかできるかなと思ったというそらまる君に「それは見通しが甘すぎたよな?とにかくもう四の五の言っても仕方ない。やれるだけやろうな?」と伝えたんですよ。そらまる君は反抗的な子じゃないので、素直に自習室で取り組んでましたけどね。
いや~しかし、そらまる君、英語の先生に相当怒られてましたね。外にまで聞こえるほどの声で、怒鳴られまくってたので、どうかなあと様子を見に行ったんですが、顔色一つ変えず飄々としたままでした。あんなに怒鳴られると、中3の男子すら涙目になるんですが、そらまる君はほんとメンタルが強い…あれはなかなかですよ…」
「そらまるは、外では一切弱いところを見せない子なので、飄々と見えたかもしれませんが、家では荒れてました。」
「そうなんですね…プリントはやってましたか?」
「はい。やってました」
「まだまだ、そこは素直ですね」
そんなやり取りをして、校舎を後にした。そらまるの怒りは、通報した私には勿論だが、英語の先生へも向いたのではないかと心配になった。スナフキンパパは穏やかで怒鳴ることがない為、そらまるは人から怒鳴られるという経験は初めてだったと思う。
本質を理解しているという才能
帰宅するとそらまるがいた。さりげなくさりげなく、「英語の先生の授業分かりやすい~?」と話しかけてみた。するとそらまるは「英語の先生ね、前は数学教えてたんだけど、ナンタラカンタラで英語を教え始めて、〇年目なんだってー」と言う。
特に、恨みを抱いてる様子はない。英語の先生が「単語覚えた人に位を付けてて、1番は王様、クイーン、2番は賢者、3番は選抜、4番は…5番は…っていう遊びをしてる」という話しをしていたので、そのことを聞いてみると「ああ、やってるー。僕は今、選抜。賢者に上がれそうでなかなか上がれない選抜のままー」と笑いながら答えている。
これは、そらまるの凄いところだと私は常々思っている点である。そらまるは、昔から友達と喧嘩して怒りながら帰ってきても、10分もすると忘れている。フンフン鼻歌を歌いながらアイス食べだしたり、ゲームしたり、お風呂に歌いながら入ったりと、ご機嫌に過ごす。私と争ったあともそうだ。
そして、喧嘩した友達との今後の関係を心配してるのは母だけで、次の日にはまた普通に一緒に登校し、遊んでいて、家で誰かの悪口やその日の出来事など愚痴ってることは、生まれてから1度もない。
そらまるは、怒りや不安が長続きしないのだ。これは、気分を切り替えることができるという非常に強い才能だと思っている。だから日ごろから、悩まない、精神が安定している。(しかし、ゲームに関しては本気で怒り、精神が乱れに乱れる)
そらまるに「英語の先生にすごく怒られたんだって?怖いとか嫌いになったとかない?」と、ついに聞いてみると「ああ。あれは僕が勉強しないから怒られただけ。僕が悪いことしないときは優しいよ。別に嫌いでも好きでもない。」と言った。
そらまるは、昔から、優しい、面白い、怖い、どうであろうと関係なく、好きな先生も嫌いな先生も、どちらも1度もいたことがない。理由は「先生は勉強を教える人なだけだから、優しかろうが怖かろうが、分かりやすければどっちでもいい。僕には関係ない人だから」と言っていた子供である。(この感覚は謎…)
だから、英語の先生に限らず、好きな先生は常にいないのが通常運転だ。
しかしだ。そんなに外に聞こえるほど、他の講師達が心配するほど怒鳴られ、本人も怒りながら帰宅し、それでも「あれは勉強しなかったから怒られただけ。いつもは優しい」と、きちんと区別できるそらまる、これは本質を冷静に理解しているからこそである。これは、まさしくそらまるの持つ1番の才能だ。(ゲームも、勝ち続けることはできないように出来ているという本質を理解してほしいところだ)
私なら、公私混同し、怒られたら委縮し、怖くて怖くて、きっと「辞める」という選択が常に頭をよぎるようになる。そんな私に比べたら、そらまるは遥かに冷静で大人である。
器なら、私はおちょこ、そらまるは25mプールほどの差であろう。
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