【中3受験期】 ママの関わり方で子どものメンタルを守り 本番で力を出し切らせる 5つの実践法
① やり方重視に目を向ける
子どもが成績を伸ばせない原因は、多くの場合 「勉強量」ではなく「やり方」 です。
ママは長時間机に向かっている姿を見ると安心しがちですが、集中力が途切れていたり、効率的でない方法で取り組んでいる場合、成果はほとんど出ません。
このような経験をされている方は、とても多いのではないでしょうか。
② 勉強はプロに任せ、家は回復の場に
私は「やり方」を教えたり管理したりせず、塾の先生にすべて任せていました。
家では、息子の日常の様子や課題の取り組み方を先生に共有するだけにとどめ、細かく管理はしませんでした。
そうすることで、塾で勉強して疲れ切った心を、家で思い切り発散し、元気を取り戻す時間が持てるようになりました。
勉強で集中した分の疲れやストレスは、心を休める時間があってこそ回復します。
この「オンとオフの切り替え」が、息子が最後まで気持ちを保ち、勉強に向かうエネルギーを切らさずにいられた大きな理由でした。
③ 姿勢を変えない
私は受験期を通して、ママとしての姿勢を変えませんでした。
どんなに成績が下がっても、不安な時期でも、一度も諦めませんでした。
息子が勉強しなくても、根拠のない自信を口にしても、「あなたは勉強さえすれば伸びるんだよ」と言い続けたのです。
この言葉は息子の心の「引き出し」にずっと残っていました。
そして中3の冬、「このままでは不合格かもしれない」という不安が押し寄せたとき、ついに自らその引き出しを開け、「ママが勉強すれば伸びるって言ってた」と思い出し、最後の追い込みの力を引き出すきっかけとなったのです。
④ ママの気持ちの安定を保つ
受験直前まで、テストの点数が良ければ安心して応援し、悪ければ不安になって「諦めたほうがいいかも」「志望校を変えたほうが…」などと言ってしまう。
気づけば気持ちは日ごとに揺れ動き、「受験まであと〇日だよ」「次のテストで結果を出さないと…」と、つい口にしてしまう。
そんな日々が続くと、子どもの心のエネルギーは少しずつ削られ、本番で最後の一歩を踏み出す力をなくしてしまいます。
息子は、一度も「諦めろ」という言葉を言われなかったことで、直前まで心のエネルギーを満タンのまま保つことができました。
だからこそ受験直前になっても折れることなく、最後の一踏ん張りにつなげられたのです。
⑤ ゴールを「合格」ではなく力を出し切ることに置く
受験の本当のゴールとは何でしょうか?
私は、子どもが当日、十分に力を発揮して受験を終えることだと思っています。
もしママが受験のゴールを 「合格」だけ に設定してしまうと、その想いは子どもに強く伝わります。
そしてその結果、子どもは「合格しなければ意味がない」という大きなプレッシャーを背負い、本番で実力を発揮できなくなることがあります。
受験のゴールは、合否ではなく、当日持てる力を出し切れること。
そのためにママができる最大の役目は、日々の中で自分の不安や揺れる気持ちをぶつけず、子どものメンタルを崩すような邪魔をしないことです。
私は息子に、最後まで「合格してほしい」という言葉は言いませんでした。
代わりに、こう伝え続けました。
この言葉は、息子にとって余計な重荷にならず、むしろ最後まで安心して挑める土台になったのです。