1学期の中間テストの結果から、現状そらまるは、すでに留年の危機であること、次の期末で盛り返さなければ、留年は現実問題となってくるということを告げられていたそらまる&母。
さて、そらまるは担任からのその言葉を受け、期末テストまで1か月と少しの日々をどう過ごしていたであろうか。
酷すぎる母への仕打ち
そらまるは、全く勉強せず、いつも通りゲームとスポーツ中継を見て日々を過ごしていた。
勉強を開始したのは、テスト前日であった。まあ、いつもよりは取り掛かる時間は早く、15時から勉強開始していたが、そんなものは焼け石に水であろう。
しかし本人は、それで大丈夫だと思っているのだからどうすることもできない。
しかしここから数時間後、衝撃的な出来事が起きた。
それは17時頃、部屋から出てきたそらまるがこう言い放った。
「今日、お母さんの誕生日でしょ?誕生会、何時からすんの?」
は???????
確かに今日は私の誕生日だ。だが、それが一体なんだというのだ?
今日はテスト前日だ!しかも、今日から勉強開始したのは誰だ!
なにを言っちゃってる????
私は冷静に答えた。「うん、でも今日はしない。テストが終わってからゆっくりするよ。」
するとそらまるがこう言った。「何言っちゃってんの?誕生会やるまで勉強しないから」
こうなると、テコでも動かないのがそらまるだ。久々にバトルへのゴングが鳴り響いた!
誕生会なんてやらない!何を言ってるんだ!勉強しなさい!!と騒ぎ立てる私に、そらまるは「ねえ、そんなこと言ってる時間が無駄だよ?誕生会やるまで絶対に勉強しないから。さっさとご馳走作ったほうがいいよ?僕に勉強して欲しいんでしょ?だったらこの時間、マジで無駄だよ?」と…
これを読んでくださってる皆さん、はらわた煮えくりかえってませんか?(;^_^A
大丈夫です。こんな最低なことも全ては、幼い悩と思春期のホルモンが言わせています。
この2年後には、全てを自分事と捉えるようになり、誰に何を言われずとも勝手に勉強し、学部のことを考えながら行動するようになっています。安心してください。笑
しかしこの時の母は、そらまるの土俵にしっかり乗っかり、大発狂!!!(同じ土俵に乗らないでくださいと早稲アカ恩師の恩田先生によく言われていたものだが、これが乗らずにいられまいか!!)
ふざけるなーーーー!!!と叫んだが、そらまるは振り向きもせずゲームをしている!!
「あのさ、怒鳴られても全く怖くないんで、大声出さないで?近所迷惑だよ?」
「今からご馳走なんか作れるか!そんな材料だってない!」
「じゃあ、デパ地下でご馳走買って来れば?丸いケーキもだよ!誕生会だからね!」
ここで私の取った行動は…泣きながら車に飛び乗り、大急ぎでデパ地下でお惣菜とホールのケーキを買って、また車の中で泣きながら帰った…。
絶対正しくない行動だ、分かっている。だけど…留年が怖かった、留年だけは免れたかった。だから、なにがなんでも期末の勉強をして欲しかったのだ。
今考えたら、馬鹿だなあって思う。今の私なら、こんな行動はしない。
でもあの時の私は…そらまるに振り回されるダメな母だった。
涙を拭きながらテーブルに無造作に出した数種類のお惣菜とホールケーキを前に、そらまるがワイングラスにジュースを注いでいた。
私は怒りで、一緒になど食べたくもなくリビングを離れ、寝室の暗闇に座っていたが、そらまるはそんなことなどお構いなし、ご馳走を一人堪能していた。
時折、テレビを観ながら笑い声まで聞こえてくる。その声に苦しくて苦しくて一人泣いた。
しかし、そんな私に、そらまるは最後の止めを刺してきた。
「お風呂沸かしてー」
いつも通りに湯船にお湯をためてお風呂に入るというのだ。
いやいやいや、これだけ夕飯に時間をかけたのだ。お風呂は今日くらい、シャワーで済まさなければ一体勉強時間はどうなるのだ?
それでも、そらまるは絶対に自分のペースを崩さない。そういう子だ。受験前夜すらそうだった。
湯船に1時間以上、半身浴しながらスマホで音楽を聴きリラックスすることは、インフルエンザに罹った日以外絶対に外さないルーティンなのだ。
お風呂から聞こえてくるそらまるの歌声を、私は怒りと憎しみと絶望の中で泣きながら聞いていた。
期末の結果
そんな風にして、結局は何一つ自分の生活を変えることなく、期末テストが終わった。
テストの結果は、現社平均よりマイナス20点、国語平均よりマイナス30点、あとは分からない。
とにかく、中間から盛り返すことなく、どちらも赤点である。
担任からは前期の成績結果次第では、成績表郵送前にご連絡しますと言われていた。
はたして、電話は鳴るのか。
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