早稲アカ最終面談|「慶應を受けない選択肢はない」【中編】

早稲アカ最終面談|恩田先生の逆鱗、それでも母は揺るがず「慶應を受けない選択肢はない」【中編】

中3

早稲アカ最終面談で、早慶MARCH全滅のリスクを避け、安全な受験日程を勧める恩田先生に、私はこう伝えた。

「青学と早慶をチャレンジして、
もし全滅なら、県立の進学校に進み、
大學受験で再チャレンジということも考えています」

この発言が、恩田先生の逆鱗にふれたのである。

※前編をまだ読んでいない方はこちら👇

この恩田先生の逆鱗の話に入る前に、

なぜ私とパパが「4番手位の県立高校」という、
あまりに無謀な考えに至ったのかだけ、
簡単に説明させて頂きたい。

それは、なぜなら…

中1の初っ端から、
内申の取れるような行動を
1つも取ることがなかったそらまるに、

私たちは、

この3年間、
1度たりとも県立高校受験というものを
選択肢に入れたことがなかった
のだ。

そのため、
なんの知識も情報も仕入れてこなかった…。

それゆえ、私たちは
県立高校受験について

あまりに無知だった…。

この県立高校受験システム無知両親の
行きついた先が、

恩田先生の目の色を変えさせた

「県立の進学校に進ませます~」
(できれば4番手くらいの~)

という、無自覚爆弾発言であったのだ。

恩田先生の逆鱗

県立の進学校?」

恩田先生は静かに呟き、目の色が変わった。

ギロリと私を睨みつけ、
勢いよく立ち上がった。

机の脇にあった本棚から
県立高校案内本」をサッと取り出すと、
机の上に激しく置いた。

即座に、あるページを開き、
強い口調に豹変した。

お母さん!!!

そらまる君は、
最終内申がオール3になれたとしても、
中学の先生が面談で勧めてくるのは、

この○○高校ですよ!?

もちろん、当日点も関係しますが、
中学校は内申点だけを見て勧めてきます

そらまる君の落ち止まりが、
この○○高校になりますよ!!!

なんのためにこの3年間、
早稲アカでここまで頑張って来たんですか!

○○高校なんてあり得ないですよ!

大学受験も無理です、ここは!

私は、そらまる君を
そんな目に合わせたくない!!


恩田先生の激しい剣幕に、私はたじろいだ。

○○高校とは、
偏差値で言うと30台の高校だ。

あの高校にそらまるが?
私だって、そんなつもりは1ミリもない!

「いえ…そんなつもりは…
進学校と考えていたので…」

”4番手くらいの”なんて
おこがましいことを考えていたとは、
ついに言えなかった


そらまるの内申とは、
それほどまでに絶望的なものであったのだ。

恥ずかしながら私は、

この、中3の11月後半にもなる最終面談で、
現実を思い知ったのであった。

公立中の考え方

恩田先生は、
私のたじろいだ言葉に落ち着きを取り戻し、
いつもの淡々とした口調に戻った。

「近々、学校の面談ありますよね?
聞いてみてください。

恐らく○○高校(偏差値30台)と言われます。

しかも「悪い学校ではないですよ
とまで言われるかもしれません。

公立中とはそういうものです。
絶対に騙されないでください」

この「公立中とはそういうものです」発言は、
きつく聞こえるかもしれないが、
早稲アカと公立中の求めている方向性の違いだった。

そらまるの公立中は、高校進学に対し、

偏差値が全てではない
通学には自転車で通える距離が望ましい
それはつまり、地元の県立高校

という根強い考えを持っていた。

高校とは、勉学だけでなく、
友人と思い出を作り、心を育てる場所。

その3年間でやりたいことを見つけ、
進路を決めていく。


そういった考え方である。

その考え方は、確かに、
何ひとつ間違ってはいない。

公立中の進路説明会では、、
私立を第一志望にする例の説明はなかった。

そして、

例にあがる県立高校も、
偏差値50台の高校で、
トップ校や2番手校の説明もなかった。

ましてや、早慶Marchなどという言葉は、
一切でない。

そして、

「高校は偏差値で決めるべきではない。
その子に合った、無理しない学力で
高校を選ぶことが大事。」

と説明された。

無理しない学力、
それはつまり、内申である


内申は
”今の等身大のその子”を計る指標だ。

無理をするとは、
その指標を無視すること。

(まさに、我が家である。)

さらに、

勉強より得意なものがある子は、
就職という選択肢もあると説明された。

公立中とは、
本質に忠実なのだと私は感じた。

だからこそ、である。

早慶Marchを第一志望で目指す風潮は、
あまり良しとされていなかった。

私自身も、担任の先生から、

「まだ高校生なのに、
1時間もかけて通うなんて
大変じゃないですか?

大学からでいいじゃないですか?」

と言われた。

あくまでも、そらまるの通う中学の話である。

しかし、
早稲アカの保護者説明会でも、
公立中に対し同じような説明を受けていた。

早稲アカは、それに対し、
現実は甘くないという考えである。

どちらが正しく、どちらが間違いでもない。

しっかり、ご家庭の考えがあればいい。

すべての選択肢は、自分たちにある。

情報より、我が子を知るのは

私は、高校受験で、
そらまるだけしか見ていなかった。

そらまるの成績の推移だけ見ていた。

その中だけで、
笑ったり泣いたりしていた。

よその子の成績や、勉強時間など、
我が子に何の意味もない

ただ、焦りがうまれるだけのもの。

親は、
我が子だけ見ていたらいい


学校の先生も、早稲アカの先生も、
我が子を想って話してくださる。

でも、それを
そのまま受け取ることもないと思っている。

なぜなら、

その言葉は、
一般論や過去の誰かのデータ、
そして、

外で見せている我が子の姿から
見たものだからである。

もちろん、感謝を忘れたことはない。

しかし、

先生より誰より、
本当の我が子を理解しているのは、
母なのである

何年、一緒に生きてきたと思っているんだ。
誰が育ててきたと思っているんだ。

ただ、それもなお、

子どもの心のすべてまでは、
母を持っても知ることはできず、

本人だけの世界


そこも理解しておく必要がある。

受けないという選択肢だけはない

恩田先生は、更に話を続けた。

「3年間この厳しい早稲アカで
頑張って来たそらまる君に、

”March1つでも合格できた”

という気持ちを持たせてあげたいです。

そらまる君が、
私立進学校のA高校やB高校を受けて、
どちらかに通うことになっても
(早慶全滅となった場合の選択肢にあった中堅私立進学校)

大学受験の時、Marchを蹴っての受験と、
全敗した記憶を持っての受験では、
気持ちがまるで違うんですよ。

法政国際高校、いい学校ですよ。
(英語が得意なそらまるが受かりやすいとされていた)

早稲アカに通っていると、
早慶しか見えなくなりがちですが、
全国で見たら、Marchは素晴らしいんです!

それに、

そらまる君みたいに、
キャピキャピしてる子には、
法政国際はすごく合ってると思うなあ。

最高に楽しく充実した学生生活を
送れると思いますよ」

そらまるの”外の顔の1つ”に、
キャピキャピしているという面があるとは。

私が、驚いていたとき。

恩田先生は、
”私の声がひっくり返るほどの発言”を
さらっと投げてよこし、

いよいよ、たたみかけに入ってきた。

「そこで、日程なんですが、

10日の慶應義塾の受験を中大付属に変えて
12日を法政国際にすると、

合格率としては
だいぶ上がる日程となると思うんですが」

私は、あまりの驚きに、
失礼ながら恩田先生の言葉を強い口調で制した。

先生それは!!!!

れは全く考えておりません!!

慶應義塾高校だけは
受けない選択肢は、
我が家にはありません!!!


恩田先生と私は、
お互い黙ったまま、じっと見つめ合った。

いつも恩田先生に頼りきりだった母が、
突然声を荒げたことは初めてだった。

恩田先生は、
黙ったまま鋭い眼光で私を見つめてきた。

私も決して目をそらさなかった。

この静寂なる時間は、長く感じたが、
恐らく10秒くらいであったのだろう。

そらまるの現在の実力とデータにて、
そらまるを想って考えてくださった
どんなに有難いお気持ちであっても、

ここだけは、1歩も譲る気はなかった。

恩田先生は、一切目をそらすことなく
私をじっと見つめながら、こう話し始めた。

「そうですか…なるほど…

どうしても慶應ですか。

ただ、そらまる君が1番受かりやすい早慶は、

早大学院なんですがね。

🍃「なぜ、そらまるは早大学院なのか」
恩田先生は、その理由を静かに語り始めた。

【後編】へ続く。

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