[中3・11月】受験期回想⑤早稲アカ最終保護者面談1 - ポジノー勉〜ポジティブ・ノー勉~

[中3・11月】受験期回想⑤早稲アカ最終保護者面談1

中3

11月後半、3年間通ってきた早稲アカでの最後の保護者面談が行われた。この面談が、我が子の志望校の日程を決める最終段階である。

普段、そらまるの受験にほとんど関与していないスナフキンパパにも、面談前夜、一応相談してみたところ、めずらしく耳をこちらに傾け、話し合いに応じてくれた。
テストデータのみで話すスナフキンパパである為、意見は大きく分かれることを覚悟していたが、私の早慶全滅なら私立の進学校か、または県立高校へ通い、大学受験で早慶を再チャレンジするという考えに、意外にも意見は一致した。

これは、スナフキンパパ自身が県立高校出身であること、大学受験を経験したことによることからであり「最低でも4番手あたりの県立高校へ行けるなら、Marchは狙える環境なんじゃないか?」という感覚であった。
私は私で、「受けないという選択肢だけはない。」という炎が1ミリも消えていなかったことで、両者の話し合いは妥結されたのであった。

しかし、この話し合いの最大の誤算は、4番手くらいの県立高校へ行けるならという、甘い認識であったことである。そらまるの内申がどれだけのものであるのかということを、私達は、理解しているようで、実はまるで理解していなかったことによって、恩田先生の逆鱗にふれることとなる。

ちなみに、武将であるそらまる不在では、この話し合いは成立しない。両親がどんな意見であろうが、やはり最終的に決めるのは、そらまる武将である。2時間の長い風呂からあがってきたそらまる武将に、意見を求めると、一言、こう返ってきた。
まあ、それでいいけど、でも僕って理社ヤバいけど、県立なんて受かるわけ?
そう言って、冷蔵庫からR1を取り出し、部屋へ去っていった。

いざ出陣するも、即、そらまる陣営劣勢

私は、安全日程を推奨する恩田先生と一騎打ちする覚悟で出陣した。早稲アカのドアをくぐると、恩田先生がにこやかに出迎えてくれた。

「そらまる君については、30分じゃ終わらないと思いましたので、1番手で1時間の時間を設けました。
ゆっくり話しましょう。」

まず、恩田先生は「中2から現在までの模試1年分を打ち出してきました」と言って、アドバンステスト1年分と(現在のハイレベルテスト)と難チャレ、駿台、早慶オープン、早慶ファイナルの結果がズラッと印刷された用紙を机に置かれた。

そらまる君は、アドバンステスト(現在のハイレベルテスト)は常に一定しています。
偏差値が45から47、悪い時は30台です。
偏差値53が早慶合格率50%ですから、そらまる君は、Marchという数字ですね。

ただ、難チャレとなると、偏差値55位をよく取る。駿台も、5556を取る。
これを見ると、早慶を戦える数字です。
今回の早慶ファイナルは、ギリギリ早慶βクラスの資格でした。

そして、通常の早慶下位クラス授業内の理解度テストのクラス一覧も出しています。
そらまる君は20名中20位、ビリです。
通常授業内では、上数アドバンスの理解度テストをコンスタントにやらせているのですが
9月は0点、10月はこれと同じ単元なのに20点、これを見ても、どれだけ努力していないかが
よく分かります。
11月は、やれば取れる関数で30点、全く上数が身についてないのが分かります。

ここで1位の子は、ほぼ100点ばかりですよ?(ここで、100点満点だったことを知る母)
この子は、夏前は大したことなかったんですが、夏休み以降目覚めて、すごくやり込むようになって
今では不動の1位です。

それから、こちらが学校別過去問の点数です。

(中大付属、明中、明明、青学、授業内で解かせた過去問の点数が載っていた)
早慶下位クラス内の上位5位までの子は、7割取れています。
中大付属に関しては、1回目で100点を取る子もいます。
そんな中、そらまる君は20~30点、明明に関しては19点。
青学に関してだけは、まだ取れていて59点でしたが、合格点は70点必要です。

これらを総合して言えるのは

そらまる君が早慶を受けた場合、合格の可能性としては10%くらいです。
青学で、20~30%でしょう。

そらまる君は、Marchなら1つは受かるかなという状況です。

そこで、○○高校をお勧めします。
(Marchの1つ)
ここは英語が非常に難しく、数学なら上数ができなくても全然いけます。
そらまる君に最も向いている学校です。


のっけから、バッサバッサと切りかかってくる恩田先生であった。
現実を突きつけられるとは、このことである。しかし、私は強気日程という体制を崩さず伝えた。

「その日は、青学をチャレンジしたいと考えています。
〇〇高校は通う意思がないので、今のところ受験することは考えていません。」

博打

劣勢な面談は、この後もまだまだ続いた。長くなるが、お付き合い願いたい。

そらまる君は、3科担任皆同じ意見なのですが、ざっくり読んで理解する力が強いです。
早慶の問題は量が多いので、1行1行しっかり考えながら読んで理解する子には早慶は難しいです。

そらまる君は、かいつまんで読んで全体を理解して、それなら答えはこんな風じゃないか?と予測して答えられます。

例えば、ざっくりですが、200円の1割引きされた金額は?と質問されたら、答えは180円ですが、1割という言葉に引っ張られて0.1をかけてしまい、20円と答えてしまうような子は、頭が固い。
もし、そんな風に答えが出ても、「20円なんてそんな安く売るわけないよな」という考えが浮かばず、答えを書いてしまう頭の固い子には、早慶は厳しいです。

そらまる君の場合は、数学でも、この問題はなんとなくこんな答えになるんじゃ?という、感覚で答えることができて、正解していることがよくあります。

ただし、細かく1つ1つ計算して答えにたどり着くような問題は、非常に弱い。

明明の19点は、まさにそれです。明明は、ざっくり読んで閃くような問題は出しません。
1つ1つきちんと計算して答えを出させる問題ばかりです。

そらまる君には不利な問題内容の学校です。

しかし、早慶には、ざっくり読める力は絶対に必要なんです。
そういう面では、そらまる君は、なにか1発のある子ではあります。
ハマる問題だけが運よく出れば、早慶も青学も合格すると思います。ただ、それは

博打といいます。

やはり、我々としては、博打させるのはお勧めできません。
早慶March全滅か1勝かであれば、1勝を確実にもぎ取れる〇〇高校を(Marchの1つ)を必ず受けてほしいです。
立教新座は、トップ層達が受けに来るので、早慶下位クラスのビリであるそらまる君には恐らく、補欠もかなり厳しいと思います。ただし、練習として必ず受けてほしいです。


博打…そう言われても、私の気持ちは揺らぐことはなく、伝えた。

「もし、青学をチャレンジして全滅なら、県立の進学校に進み、大学受験で
再チャレンジを考えています。」

この言葉が、恩田先生の逆鱗に触れた。
それまでは、淡々とではあるが、優しい声色で話してくださっていた恩田先生の目が豹変した。

現実をしっかり伝えて下さったことに感謝

あまりに長くなるため、この先は次回に持ち越させていただく。

ここまででも、かなりの現実を突きつけられ、ビリという称号までついていたことを知った。
早慶下位クラスは、上位数人で早慶1勝できるかどうかと言われている厳しいクラスである。その中でのビリとは、ほぼ全滅を意味し、こういった方向に話が進んでいくのだと痛感した。

しかし、恩田先生がこの厳しい現実をしっかり伝えて下さったことで、私は目が覚めた。このままでは、本当に無理なのだと。
もしかして、いつか、そらまるが目覚めれば、などという甘い夢を、もう見ている段階ではないのだと。

同じワセアカでも、校舎(先生)によって方針が違う。この最終面談時、そらまると同じくらいの成績であるギリギリボーイにも、このまま早慶1勝を目指せ!まだまだやれることはある!と、ゴーサインを出す校舎(先生)もあれば、そらまるの校舎のようにストップをかける校舎(先生)もある。

我が家は、この時期にストップをかけて頂けたことで、この段階で現状の厳しさにしっかりと目が覚め、最後までやれることを必死で模索できたことに心から感謝している。もちろん、恩田先生としては、博打をやめて欲しかったのが本意であろうが…

しかし、早稲アカの莫大なデータを参考に、安全な日程に切り替えるのか、我が家のように最後まで足掻くのか、どう選択するのかを最後に決めるのは、塾でも先生でもなく、本人(家族含む)なのだ。
ここで大事なのは、どう進むことが我が子にとって後悔のない受験となるのか、これに尽きるのではないだろうか。

私はそらまるに、人生においても受験においても、失敗はしたっていい、ただ、後悔だけはしてほしくないと伝えていた。
そらまるにとっての後悔とは、受けずに諦めることだと、私は信じて疑っていなかった。なぜなら、そらまるの口から、1度も「志望校を下げる」という言葉が出たことがなかったからである。


ー早稲アカ最終面談2へ続くー

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