私はこれまで「男の子のママだからこそ分かる悩みがある」と思っていました。
男の子は元気で激しく、女の子は穏やかで落ち着いているーーそう信じていたのです。
でも、このブログに相談を頂いた1人目のお客様は、女の子のママでした。それは、とても切実なものでした。
「愛する我が子と、穏やかで楽しい時間を過ごしたいのに、それができない」と涙ながらに語られる姿を前にして、私ははっと気づかされました。
そう、女の子のママだって悩み、苦しんでいるのです。
これは、その気づきを頂いた直後に書いた記事となります。
私が「男の子のママ」と限定していたのは
私が男の子しか育てたことのない母であるからです。
赤ちゃん時代は
男女にあまり違いは見えませんが、よちよちと歩くようになるあたりから違う生き物であることが見え始めてきます。
女の子のママは手をつなぎ道端のお花を見ながら歩き、男の子のママは走る息子を追いかけている。
3歳4歳のころは
ランチをしていてもすぐ椅子から降りたがる男の子が多く、ママたちはゆっくりランチなどしていられず「とりあえず公園に移動しよ!」と大急ぎで食べレストランを後にしますが、女の子はお絵描きなどしていて、ママ達は食後のコーヒーまでゆっくり飲みながら優雅にお話しをしていました。
この頃には、女の子のママと男の子のママはまるで違う世界となっていて、女の子のママは女の子のママ同士、男の子のママは男の子のママ同士と分かれていった、そんな記憶を皆さんも少なからずお持ちではないでしょうか?
遊び方にしても、女の子はお人形で遊ぶのが好きで、男の子は戦いごっこが好きな子が多いですよね。
男の子は遊んでいるうちによく喧嘩になるので、相手にケガをさせないようママは目が離せないのですが、女の子はそんな心配はなく穏やかに遊んでいました。
そう。
やっぱり女の子は基本が穏やかな生き物で、男の子は基本が激しい生き物なのです。
小学生になるころには、歴然とします。
女の子は基本が丁寧で、男の子は基本が雑。
だから、そらまるの雑でだらしない話をしたとき、男の子のママ同士であれば共感しあえるわけですが、女の子のママに話しても心からの理解は得られないように感じてきました。
それはもちろん、逆も然りです。
という私自身の経験によって
私には男の子のママのお悩みしか理解できないであろうと思っていました。
それが「男の子限定」となった理由だったわけです。
でも、それは違いました。
今回、はじめての「男の子ママ話そう♪」というモニターご協力のお願いに、1番始めにお問い合わせ頂いたのは、女の子のママでした。
タイトルにまで「男の子」と謳っていたので、まさか女の子のママからお問い合わせがくるとは予想もしていなかった私は正直驚き、そして「私が女の子のお悩みを理解し、ご相談者様が少しでも心が軽くなって頂けるのだろうか…」と心配でもありました。
おもちさん(仮名)のお話を伺うと、今にも張り裂けそうな胸の内を抱えながら、必死でお子様と向き合っておられ、それはそれは切実に悩まれていました。
我が子との戦いの毎日に「愛する我が子を、ただ丸ごと愛したいだけなのに、穏やかで楽しい時間を我が子と過ごしたいのに」と、涙を流されました。
そのとき、私は気づかされたのです。
ああ、女の子、男の子なんて関係ないんだ…
おもちさんの涙に気づかされたのです。
女の子のママだって苦しんでいる。
女の子のママには、男の子のママより遥かに穏やかな時間が流れていると思い込んでいました。
でも、実際はこんなに苦しんでいる女の子のママがいるんだと気づかされ、そして私は考えを改めたのです。
「男の子限定」などという線引きは必要なかったのだと。
私はこれまで「男の子のママ同士だから分かり合える」と信じてきました。
でも本当はそうではなくて
子どもの性別に関わらず、ママ達の悩みや葛藤には共通点があるのです。
それはーー
「ママ自身の在り方」が全てのベースになるということ。
「ママ自身の在り方」とは
子どもに対して肩の力を抜いて関わること。
「こうでなければいけない」というママの思いを緩めること。
実は、それでいいんです。
そして、実はそのほうがうまくいくことが多いのです。
子どもの1つ1つの行動に対して
ママ自身の感じ方や捉え方を緩めると、自然と子どもとの関係性が変わっていきます。
男の子か女の子かで関わり方を変えるのではなく、そして、子どもをどう変えるかでもなく
ママがどう変わるかが大事なのだと、私は考えます。
あなたは今、子どもの行動すべてに不安を感じていませんか?
子どもの全部を見る必要はありません。
見ればいいのは できている部分。
今できていない部分なんて、いずれ自分で自然にできるようになります。
実は子育てってーー
ママが肩の力を抜けば抜くほどいいんです。
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